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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十七話 原作開始
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についてはすぐに解決できるようなことでもなかろう。それに金髪の悪魔に関することもまだ議論できていないのだ」

 そう、前々から問題となっていたフェアリーテイル所属の金髪の悪魔ルシア・レアグローブ。フェアリーテイル所属にしては建造物、器物破損など少なく、あったとしても事情を聴けばやむを得ない事ばかりであるため通り名とは違い良心的存在ではある。
 勿論、過去魔導裁判で堂々と評議員に対して検束魔導士の違法書類で脅しとも取れる行動をとったことから油断できる相手ではないが、それを小出しにせず両成敗という形に持っていったことで関係悪化にはそれ程にはならなかった。

 ただルシアは闇ギルドに対しては相変わらずの対応を取っているが、それは評議院としては様々な理由から黙認と言う形をとっている。
 ルシアは闇ギルドと対峙する際必ず隠蔽工作をするようにしている。勿論評議院も無能ではないので薄々ルシアが事を起こしたとは分かっているが明確な証拠が出てこないので黙認している。評議院からして見ても闇ギルドは疎ましい存在でもあるが数多くある闇ギルドを一々相手にもしていられない。よってお互い利用しあい、一定の利益がある以上無理に調査はせずにいる。

 一見すると差し当たり問題点はそれ程なさそうに見えるのだが。

「そう、ルシア・レアグローブの能力についてじゃ」

 数年前から議題には上がっているルシアの魔法らしきモノについて。ルシアの実態調査つまりどの程度の実力を持っているかを調べるため優秀な調査員を派遣した結果、その調査員から驚くべき報告が上がった。それは魔法を使用する時魔力を使っている形跡が見られないことだった。
 この世界で異能力とは魔法であるということは常識であり、それを使い個人から国に至るまで様々な依頼を魔法を使うことで解決し一大組織として魔法評議院ができた。
 しかし、ここでルシアが魔法とは違う能力を使っている可能性が出てきた。これは評議院の存在を揺るがしかねない。

「うむ……しかし可能性の問題であろう。正直ワシは今だ信じられん。もしかしたら魔力を使っていることを知られんようオリジナルの魔導具を使っているだけかもしれん」

「同感じゃな。仮に魔法以外の異能力であったとしても、無理に奴からそれを聞き出そうとすれば対立することになりかねん。聖十魔導士に匹敵する実力者をそのような可能性だけの話で関係が悪化するよりは利用したほうが利益は大きかろう。本人も魔導士だと言っておるからには第二の評議院を設立しようとは思っておらんだろう」

「あら、でももしかしたら彼以外の異能力者が我々と同様に権威を握るための画策をしようとするかもしれないでしょう?」

「だとしたら、何故今だ表舞台に出てこないのじゃ。出てこようものなら少しぐらいは情報は出回るじゃろう
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