暁 〜小説投稿サイト〜
enmity seed 〜憎しみの種〜
プロローグ1 種が生まれるまで
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意味だ」

クライがそう聞くとアッシュが突然テーブルに手をつけ、頭を下げてきた。

「頼む!俺と、俺と一緒に勇者ギルドに入ってくれ!」

「は!?」

「頼む!もうお前しか頼める奴がいないんだ!この通り!」ガン!

「ま、待て!まず、俺がお前と一緒に勇者ギルドに入っても、後2人は必要って事を分かってるのか?」

「その点は大丈夫だ!後2人にはもう声掛けてるからさ。だから、な、な!」

アッシュはテーブルから身を乗り出し、必死に手を合わせてくる。
それを鬱陶しそうに押し退けるとクライは立ち上がり、アッシュを見た。

「......分かった」

その言葉にアッシュも立ち上がった。

「マジか!」ガタッ

「ああ、だが1つ条件がある」

「何だよ?」

「お前が声を掛けたっていう傭兵と気が合わない場合は、抜ける。それでもいいか?」

アッシュは力強く頷く。

「それでもいいから!俺のPTに入ってくれ!」

「いちいち声がでかい」

「あ、悪い!あまりにも嬉しくてよ」

「そうか。......じゃあ、俺はこれで帰るぞ」

「ああ、じゃあな!あ、それと次来た時に残りの2人を紹介するからな。楽しみにしてろよ!」

「あー、分かった分かった」

クライは自分の分の食事代をテーブルに置くとアッシュに背を向け、出口に向かった。
どうにか酔っぱらいにぶつからずに、出口に着くと扉を押し、外に出た。












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