01.偽りの王
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集?」
集の視線の先にはいのりがいた。
「いのりさ....」
その前にはエンドレイブが2体。
集は物陰にまた隠れてしまう。
「また、逃げるのか、集?」
「壊?」
「.....こんな、俺で言い分けない」
「好きなようにやれよ、集。俺はお前について行く」
「うぉぉぉお!!!」
集はいきなり走り出す。
「そんな急にとは言ってないぞ、集」
集はフェンスを乗り越えていのりの元へ向かう。
「いのりさん!」
エンドレイブがいのりに銃口を向ける。
「うわぁぁあぁあぁ!!」
集は走る、いのりの元へ。
「やめろぉぉぉおぉぉおっ!!!」
「集ぅぅうぅうっ!!!」
間に合わなかった。
いのりと集はエンドレイブが打った銃弾が起こした煙に消えた。
「う....うそだろ。うっ.....」
右腕がうずき出す。いつのまにか包帯が取れて俺の右腕が出てきてしまっていた。俺の右腕は金属の結晶が腕の形をしていると思わせる右腕だ。
急なことだ煙から一筋の光が空に向かいのびる。
「なっ、なんだ!?」
煙の中をよく見るといのりと集はちゃんと生きている。
だが、いのりは気絶している。集は右手に長剣を握っている。
「なっ、何だよあれ?」
その瞬間、俺の右腕が光に包まれる。
「うっ.....一体、これは?はっ.....!?」
俺の右手の中に持ち手が金属の結晶で作られており、その先にのびる長身の刃。まるで処刑剣のような姿である。
驚きはそれだけではなかった。俺の右腕は普通の人間の右腕に戻っていたのだ。
「まっ、待って....」
集の声がするととにミサイルがこちらに飛んでくる。
「マジかよ!?」
そのミサイルごとブった切る。
「ああぁぁああぁぁああぁっ!!!」
向こうを見ると集はエンドレイブへ向かい剣を振り下ろす。
エンドレイブは剣で斬られ爆発する。
もう一体のエンドレイブがミサイルを集に向けて打つ。
「うっ、うわあああ!!」
「集、伏せろぉぉぉ!!」
集は伏せるどころか紋章を踏み台にして、空中に逃げる。
ーーまぁ、充分だ。
処刑剣を一振り.....処刑剣から斬撃が放たれミサイルが全て爆発する。
「これで、終わりだ!!」
処刑剣でエンドレイブを一突きで突き刺す。
激しい爆発音。
「いのりさん!」
「大丈夫か、集、いのり?」
集の剣と俺の剣が姿を消す。
「....なん、なんだ。剣が....戻った....!?」
「とりあえず、大丈夫みたいだな」
ふぅーっ、一息つくといつのまにか俺の右腕は金属の結晶に戻っていた。
「戻っちまった」
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