暁 〜小説投稿サイト〜
茨の王冠を抱く偽りの王
01.偽りの王
[4/5]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
集?」

集の視線の先にはいのりがいた。

「いのりさ....」

その前にはエンドレイブが2体。

集は物陰にまた隠れてしまう。

「また、逃げるのか、集?」

「壊?」

「.....こんな、俺で言い分けない」

「好きなようにやれよ、集。俺はお前について行く」

「うぉぉぉお!!!」

集はいきなり走り出す。

「そんな急にとは言ってないぞ、集」

集はフェンスを乗り越えていのりの元へ向かう。

「いのりさん!」

エンドレイブがいのりに銃口を向ける。

「うわぁぁあぁあぁ!!」

集は走る、いのりの元へ。

「やめろぉぉぉおぉぉおっ!!!」

「集ぅぅうぅうっ!!!」

間に合わなかった。
いのりと集はエンドレイブが打った銃弾が起こした煙に消えた。

「う....うそだろ。うっ.....」

右腕がうずき出す。いつのまにか包帯が取れて俺の右腕が出てきてしまっていた。俺の右腕は金属の結晶が腕の形をしていると思わせる右腕だ。

急なことだ煙から一筋の光が空に向かいのびる。

「なっ、なんだ!?」

煙の中をよく見るといのりと集はちゃんと生きている。
だが、いのりは気絶している。集は右手に長剣を握っている。

「なっ、何だよあれ?」

その瞬間、俺の右腕が光に包まれる。

「うっ.....一体、これは?はっ.....!?」

俺の右手の中に持ち手が金属の結晶で作られており、その先にのびる長身の刃。まるで処刑剣のような姿である。
驚きはそれだけではなかった。俺の右腕は普通の人間の右腕に戻っていたのだ。

「まっ、待って....」

集の声がするととにミサイルがこちらに飛んでくる。

「マジかよ!?」

そのミサイルごとブった切る。

「ああぁぁああぁぁああぁっ!!!」

向こうを見ると集はエンドレイブへ向かい剣を振り下ろす。

エンドレイブは剣で斬られ爆発する。
もう一体のエンドレイブがミサイルを集に向けて打つ。

「うっ、うわあああ!!」

「集、伏せろぉぉぉ!!」

集は伏せるどころか紋章を踏み台にして、空中に逃げる。
ーーまぁ、充分だ。
処刑剣を一振り.....処刑剣から斬撃が放たれミサイルが全て爆発する。

「これで、終わりだ!!」

処刑剣でエンドレイブを一突きで突き刺す。
激しい爆発音。

「いのりさん!」

「大丈夫か、集、いのり?」

集の剣と俺の剣が姿を消す。

「....なん、なんだ。剣が....戻った....!?」

「とりあえず、大丈夫みたいだな」

ふぅーっ、一息つくといつのまにか俺の右腕は金属の結晶に戻っていた。

「戻っちまった」
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ