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茨の王冠を抱く偽りの王
01.偽りの王
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君たちの生存を許さない」

「くそぉっ!!」

坊主の男が急に立ち上がり銃を金髪の男に向ける。

「....なるほど」

驚くほど冷静な金髪の男。集は驚いて後ろに少し下がる。

「それが世界に殺された君の精一杯の抵抗か。.....嫌いじゃないが.....」

金髪の男が指を鳴らす。するとどこから出てきたかわからないくらいの人が銃を持って現れる。

「及ばないな」

「ひいっ!」

にげろォォ、と言って去っていく。

「それ、ふゅーねる?」

「え?」

後ろを振り向くと集の後ろに身長は小さめで腰くらいまで伸びた髪に何故か猫耳みたいなものをつけている。

「返して!」

集が持っていたふゅーねるというらしいロボットを奪い取る。

「「オウマ シュウ」か.....」

「あれと一緒にいた女はどうした?」

集が黙り込む。
それも、そのはずいのりは連れてかれてしまったのだから。

「くっ.....!.....それは、その.....」

「見捨てたのか」

俺は思わず立ち上がる。その瞬間、ドォン、という爆発音が鳴り響く。

「ガイ!GHQの白服共が街に入りこんできます!!」

高台から金髪の男.....ガイだったか?その仲間が叫ぶ。

「....ガイッ。逃げてくださ.........」

男が血まみれで倒れてきた。

「う....嘘だろ...!?」

「警告もなしかよ!?」

「このままじゃ、やられちまう!」

ガイの仲間たちが慌てて走り出す。集と俺はそれに巻き込まれ倒されてしまう。

「狼狽えるなッ!!!」

ガイの怒声にどこにいる全員が立ち止まる。

「生き残りたければ俺の指示に従え!」

おう!、とガイの仲間が声をあげる。

「ツグミ、綾瀬たちはどうしている?」

「アイアイ!」

さっきの小さい子が何かをいじっている。

「えーっと、綾ねぇたちは....」

ツグミが驚いたように声をあげる。

「左右に機影!」

「あ.....」

「おい、おい、マジかよ....!」

俺たちの横にロボット......いや、エンドレイブがいつのまにかいた。

「....!シリンダーを渡....」

上からロボットが降ってくる。
これもエンドレイブなのか?

その衝撃によって瓦礫が崩れて、俺と集、ガイたちとで分断されてしまう。

「くっ....」

「.....行け、シュウ!そいつを絶対に手放すな!今度こそ守ってみせろ!!」

集が走り出す。その顔を見るが覚悟を決めた顔だ。そのあとを俺は追って行く。



集が急に走るのをやめる。

「あっ....」

「どうしたんだよ、
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