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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第六話        『魔法とジュエルシード』
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る。
やっぱりこの容姿が目立つのだろう。
制服はまだ許容範囲内だろうけど、やっぱり学校同様に外国産の顔に緋色の髪は目立つものがある。
でも私はあえて平然と品定めをすることにする。
いちいち視線を気にしていたらキリがないからね。
それで今日のメニューに必要な食材は…?…と視線を動かす。
だけど、ふと視線の先に普通ならありえないものが見えました。
なんていうか…そう、以前にとある魔窟屋敷で見た寡黙な冥土…。
ではなくて、リンと同じく宝石魔術を得意とし、一時期執事として雇ってくれたエーデルフェルト家のルヴィアの豪邸にいたような、変な風俗紛いのではなくしっかりとした英国式のメイドの姿をした女性が店内を歩いていた。
私には珍しい視線を浴びせるのにあの女性にはまったく目が向けられていない。
…まったくもって不思議ね。


(※ シホは気づいていないが立ち振る舞いがとてもしなやかで、このようなスーパーには場違いだと周りの客達は思っていた。
   こんな所まですでにイリヤの仕草が侵食されてきている事は…まぁ、私生活には別段悪影響はないので平気である。)


…それだけ頻繁にこのスーパーに出入りしているということかしら?
少し手に持っているメモに視線を集中していてフラフラ歩きで危なっかしいけど常連のようだし大丈夫よね…?
それでとりあえず私も買い物を続けようと後ろを向き歩き出した―――途端、寒気を感じて咄嗟に後ろを振り向いた。
瞬間、先ほどの考えが甘かったと後悔することになる。

「あああーーー! 避けてくださいぃ〜〜〜!!」

先程のメイドさんが足を躓かせたようで私の上に落ちてきていた。
さっきまで違う場所にいたよね!!?
という疑問はそのメイドさんの見事な頭突きを食らわされて一気に吹き飛んだ。

「星が…星が見えたスタ〜…?」

自分でも何を言っているのかわからないけど、そのままの勢いでメイドさんに押し倒されてさらに後頭部強打。かなり痛い…。
実にすごい衝撃だった。今のはバゼットのストレートに匹敵する威力かも…?

「ああ!? ごめんなさいッ! 大丈夫ですか!?」
「は、はい…とても綺麗な星が見えました…」

いけない…まだ正常に頭が回っていないみたい。
それでまだ意識が朦朧としているのかと思ったメイドさんはあたふたと私を介抱してくれた。
そのおかげで私は少ししてなんとか回復しました。
うん。介抱の手際はとても良かったと思うわね。

その後にそのメイドさんに何度も謝られて私は落ち着かせるのに苦労した。
四苦八苦してようやく普通に話せるようになったが、今度は落ち込み項垂れてしまっていた。
泣きも入っていて被害を受けた方なのに良心が痛むのはなぜだろう?

「え、ええっと…そんなに落ち込ま
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