暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
超度級ハンマー獲得ミッション
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テム欄に入っているのを確認し、ついでにクリスタルとポーションの手持ちが十分あるのも確かめる。
左手を振って「OK」と言うと、少年も立ち上がった。工房から店頭に出ると、幸いお客は一人もいない。ドアの木札を「CLOSED」に裏返す。
ポーチに立って外周を振り仰ぐと、まだまだ明るい陽光が差し込んでいた。日没までは相当間がある。
金属入手に成功するにせよ失敗するにせよ──まず間違いなく後者だと思うけれど──あまり遅くならないうちに帰ってこられそうだった。
そして気付くと、目の前ににゅっと小さな手が差し出されていた。
「それじゃあよろしく。………えーと」
突然少年は言いよどむ。しばらくして、少年はあははと笑った。
「おねーさんの名前知らないや」
その仕草に、あたしも思わずあははと笑う。
「あー、まだ言ってなかったかあー」
その小さな手を優しく握り返しながら言った。思っていたのと同じ、小さな手に再び笑ってしまう。
「あたしの名前はリズベット。リズでいいわよ」
「リズねーちゃんかぁ。僕の名前はレンホウ、レンって呼んでね〜」
あたしたちはまた、あははと笑いあった。
握った手が優しく握り返された。
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