暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
超度級ハンマー獲得ミッション
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ったり、とにやりと笑いながら、あたしは続けた。
「………その葉っぱ一枚一枚にモンスターが居座ってんのよ。中ボス級のがね」
「………………………………………………………………………あー…………………」
なるほどとばかりに少年は左手の握り拳を右手の手のひらにポンと置く。
「最初は軽く落とせると踏んでた連中は皆返り討ちにあったそうよ。お亡くなりになった方はいなかったようだけど」
「ふーん」
「一度、フロアボスの討伐級の
直結
(
レイド
)
パーティが組まれたらしいけど──」
「………葉っぱ一枚の面積が小さすぎた」
あたしの言葉を言い当てた少年をチラッと見て、あたしは続ける。
「……端っこからはみ出したプレイヤーがバタバタ落ちてったそーよ」
うーん、と腕を組んで悩む少年を見ながら、あたしは自分で淹れたお茶をすすった。
ずずーっ。
「んじゃ行こっか」
ブーッ!!
吹き出した。それはもう大量に。
噴出されたお茶は、力学の法則に逆わらず真正面に座っていたものに激突した。すなわち少年の顔面に。
「なっ……ばっ!バッカじゃないのアンタ!!」
「……………それは僕のせりふだと思うんだけど」
滴るお茶の奥からジト目が投げかけられる。
ウォッホン!とあたしはエプロンのポケットからハンカチを取り出してフキフキする。
フキフキフキフキ。
「………それで、ホントに行くの?アンタ一人で?」
「え?おねーさんも行くんだよ?」
ナチュラルに返された、極めてナチュラルに。何言ってんだこいつ、見たいな顔で。
「んー、一応教えてくれる?何で?」
「だって、そのレイドパーティが
壊滅
(
ワイプ
)
しかけたのは、面積の割にパーティメンバーが多すぎたからでしょ?だったらそのツルを本気で登るつもりなら、人数は少なければ少ないほどがいいと思うんだけど……」
正論だ。正論だが何か大前提が狂ってる。
「あたしの話聞いてなかったの!?中ボス級だよ、中ボス級!最低でも2パーティでしょ!?」
「んー、でもそうすると、お目当てのハンマーが出ても最悪くじ引きでしょ?だったら僕達だけで挑んだほうがいいと思うけどな」
しばらく悩んだ末に、あたしはとてつもなく長い溜め息をついた。
「………よっぽどの凄腕か、よっぽどのバカチンね、アンタ」
あたしのその言葉に少年は答えず、あっはっはーとどこか誤魔化したように笑うだけだった。
「ああもういいわ。……で、いつ行くの?」
「僕はいつでもいいよ。おねーさんは?」
「んー、日帰りできそうだし、あたしも今からでいいわよ」
ウインドウを開き、エプロンドレスの上に簡単な防具類を装備する。愛用のメイスがアイ
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