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霧の向こうのハーレム
ハーレム生活
氷室の娘
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「まて理沙。何か聞こえないか?」
「え?」

 確かに何か聞こえる。しかし潮騒ではない。なんなの?

「近づいてくる。」

 男の言うとおり近づいてくる。
 そして、

「理沙ー、どこー?」
「遼さまー、いらっしゃいますかー?」

 え、鈴音、アヤメ?どうして。

「助かった。おーい鈴音。アヤメ。ここだぁ。」

 男の喜びようは半端なものではない。そんなに彼女たちに会いたかったのか。私だけじゃ不満なのか。
 でもこれですべてが整った。

「理沙ー、よかった、無事で。」
「大げさだって。」

 鈴音なんかは私に抱き着いてきた。
 アヤメは彼と何か話している。何の話かは想像がつく。大方はぐれてしまったことだろう。
 後は村に帰るだけ・・・。「あの事」が始まる。
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