第百三十四話 石破天驚拳!師弟の最終奥義
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ておるわ。これでもかなり大きな畑を持っておってな」
「そうだったのか」
「田んぼだけでなく色々やっておる。余生はそこで静かに畑をやって暮らすつもりだ」
「おっさんって結構裕福なんだな」
キースはそれを聞いて何か妙に頷いていた。
「会社も持っていて」
「女房がでかくしたのよ」
グン=ジェムは笑って言ってきた。
「許婚だったがな。しっかりした女でのう」
「その前に結婚できたのかよ」
またシンが脳天を殴られた。
「あぐぐぐぐぐ・・・・・・」
「御前そのうち脳味噌破壊されるぞ」
「暫く喋らない方がいいぜ」
今度はアウルとスティングが彼に言ってきた。そんな彼をよそにグン=ジェムは話を続ける。
「わしはずっと単身赴任でビジネスをやっていた。それでもこの戦いが終わったらそれも止めだな」
「そうなのか」
マイヨがそれに応える。
「帰る場所に帰るのだな」
「そうよ、だがそれまでは」
「うむ」
マイヨがまた応える。
「頼りにさせてもらう」
「任せておけ」
「そういえば大佐は料理の方はどうですか?」
セランが彼に尋ねてきた。
「そちらは」
「かなりワイルドだよ」
ミンが笑いながら言ってきた。
「蛇に生き血に焼肉盛り合わせに」
「ゲテモノ料理か?」
宙がそれを聞いて眉を顰めさせる。
「それだと」
「いや、それは面白い」
それに反応を示してきたのはアズラエルであった。
「是非いただきたいですね」
「ふふふ、優男なのに見所があるな」
「何、どんなものでも食べてみるものです」
アズラエルはにこやかに笑って言う。
「違いますか?」
「その通りだ。では今度はわしが料理を作ってやろう」
彼が名乗りをあげてきた。
「それでよいな」
「ふうん」
「アスカは平気なの?凄いのが出そうだけれど」
「ドイツじゃ普通にアイスバインとか内臓のパイとか血のソーセージあるからね」
アスカはドイツでそうした料理を食べてきたのである。だからそれを聞いても驚きはしないのだ。
「別にね」
「そうなんだ」
「碇は怖いんか?」
「うん、ちょっとね」
そうトウジに返す。
「何か」
「安心しなさい、毒はないわよ」
アスカがシンジの背中をドンと叩いてきた。
「多分美味しいから。安心しなさいよ」
「わかったよ、じゃあ」
「ミサトやクスハの料理よりはずっと期待できるわ」
「そうだね」
「お肉食べられないけれど」
「そうだったら野菜もあるよ」
ミンがレイに言った。
「だから安心しな」
「わかりました」
「さて、あらかた食べたし」
ムウが言った時には巨大な席の上の料理はもうなくなってしまっていた。皆かなりの健啖家であった。
「昼寝でもすっか」
「食ってすぐ寝たら牛になるぞ」
それにアルフレッドが言う。
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