第百三十三話 オーブ解放
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ルフレッドは動じてはいない。
「西瓜の斬り合い勝負だ!見ていろ!」
「西瓜の斬り合い」
「そうだ!腕が鳴るわい!」
「あの人料理できたの」
ミサトはそれを見て少し驚いていた。
「意外っていうか何て言うか」
「貴女が料理しなさ過ぎるのよ」
リツコはそう彼女に言う。
「また極端に」
「いいじゃない、それは」
ミサトはサングラスの奥にバツの悪い顔を見せて述べる。
「誰だって得手不得手があるわ」
「そういえば私も最近料理してないわね」
タリアがそんな二人の会話を聞いてふと思い出した。
「うちの子にも随分会っていないし」
「あら、結婚してたの」
「ええ」
ミサトに答える。
「男の子が一人いるわ」
「へえ。それはまた」
「タリアも隅に置けないわね。子供が一人いてそのプロポーションって」
「努力してるのよ、これでも」
リツコとミサトにそう返す。
「何かとね」
「私もちょっち頑張らないとね、そこは」
「貴女はビールを控えたら?」
「うう・・・・・・」
一番痛いところを突かれて弱ってしまった。
「そのうちえらいことになるわよ。身体が」
彼女達は何か深刻な話になっていた。だが皆全体的に穏やかでのどかなオフを過ごした。そうして一週間が過ぎたのであった。
一週間が経つと彼等は沖縄からオーブに向かっていた。その先頭にはクサナギがいる。
「進め!」
カガリが艦橋で指示を出していた。
「すぐにオーブだ!いいな!」
「ああ、カガリ」
「何だ?」
彼女にユウナが声をかけてきた。二人共オーブの軍服を着ている。
「オーブ解放の時はね」
「施設への攻撃は厳禁だったな」
「そういうこと。すぐにそこから宇宙に出ることになるからね」
「わかった」
その言葉に頷く。
「じゃあそこには攻撃しない」
「さもないとBF団が来た時みたいになるからね」
「あの連中の話好きだな、何か」
「記憶には残ったね」
そうカガリに対して答える。
「嫌でも」
「嫌でもか」
「トラウマになったからね」
ユウナはこうも述べる。
「あんまりだったからねえ。一人であそこまで」
「特撮ものの怪人より酷かったですからな、あれは」
キサカも話に入ってきた。
「人間とは思えませんでした」
「大体あいつ等は人間だったのか!?」
「多分違うんじゃないかな」
ユウナはかなり本気でそう思っている。
「やっぱりあれは」
「そうか」
「そんな気がするよ」
彼は言う。
「あんなのを見ていたら」
「そういえばですね」
ふとアズラエルが話に入ってきた。
「あのマスターアジアという方もそのままでしたね」
「あいつか」
カガリはその名を聞いても眉を動かしてきた。そしてアズラエルに目を向ける。
「あいつもいたな、そういえば」
「は
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