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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百三十三話 オーブ解放
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は艦の指揮にあたられて下さい」
「いえ、それもですね」
ユウナはエレとシーラのその言葉に苦笑いを浮かべて答えてきた。
「実は僕はクサナギの艦長じゃないんですよ」
「えっ」
「そうなのですか」
これは意外であった。実は二人はユウナがクサナギの艦長だと今まで思っていたのである。
「はい、艦長はトダカ一佐なんですよ」
「そういえば私はかなり目立っていませんな」
「はあ」
キサカがトダカの言葉に応えていた。
「ユウナ様とアズラエルさんのおかげで」
「まあ御気になさらずに」
キサカがそんな彼を宥める。
「私も最近そうですから」
「そういうことなんですよ。僕はあくまでオーブの参謀総長兼首相兼首席補佐官でして」
「そうだったのですか」
「それは知りませんでした」
二人の女王はユウナの説明を聞いて目を丸くさせていた。
「ですから。艦のことは艦長に聞いて下さい」
「わかりました」
「それではそのように」
「そうして頂けると助かります」
ユウナは述べた。
「しかし」
「何でしょうか」
キサカが彼に問うてきた。
「僕の役職は自然に増えていないかい?他にも色々やっているし」
「非常時ですから」
キサカの言葉は実に率直なものであった。反論を許さない程に。
「それに」
「それに?」
「デスクワークができる方は今ここにはユウナ様しかおられないので。そこをまず覚えていて下さい」
「だからか」
「はい」
キサカは頷く。カガリにデスクワークが出来る筈がないのだ。その為そうした仕事は自然にユウナのところに向かうのである。
「やれやれだね」
「まあ諦めて下さい」
「それが僕の役目だからね。いいけれど」
既にそれは達観していた。
「しかし。カガリだけれど」
「はい」
話はカガリに移っていた。
「何かあるのかな。キラ君やシン君と同じなんて」
「さて」
彼等にそれはわからなかった。だが今カガリに何かが起きようとしているのは明らかであった。
「行くぞ!」
彼女はさらに敵に攻撃を浴びせていた。ビームライフルで次々と射抜く。
敵の攻撃は見事なまでにかわす。それは既に唯の人間のものではなかった。
「!?カガリさんの動きは」
それに最初に気付いたのはジャックであった。
「何か。普段と違う」
「ああ、そうだな」
それにミゲルが頷く。
「あの動きは一体」
「コーディネイターのそれでしょうか」
エルフィが言ってきた。
「あれは」
「いえ」
だがそれはフィリスによって否定された。
「カガリさんはナチュラルです。そんな筈が」
「ニュータイプ!?」
ジャックがふと言った。
「いや、違うよな」
「はい。むしろ」
フィリスはここであるものを感じていた。それはシーラやエレと同じものであった。
「これは
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