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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十九話 地獄元帥の陰謀
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じゃあ来やがれ!」
甲児はそれを受けて言う。
「俺のマジンカイザーが手前に引導を渡してやるぜ!」
「おのれ兜甲児!」
ゴーゴン大公はその挑発に激昂してきた。
「元はと言えば貴様の存在がこの状況を生んだのだ!」
そう叫びながらマジンカイザーに向かっていく。
「ヘン、逆ギレかよ!」
だが甲児はそれに何ら臆してはいない。
「結局悪党の考え方っていうのはそれもこれも同じだな!」
「ええい、黙れ!」
だがゴーゴン大公はそれでも叫ぶ。
「ミケーネ帝国の幹部であるこの俺を地獄大元帥と同じにするな!」
「そうかよ!だがな」
甲児はまた彼に言い返す。
「あいつも手前も落ちる地獄は同じだぜ!」
そう言いながら攻撃に入る。
「最後はせめて楽に死なせてやるからよ!」
カイザーブレードを出してきた。
「喰らえ!」
「こんなの屁でもねえぜ!」
まずはミサイルをその剣で全て切り払ってきた。
「これで終わりだ!ファイナルカイザーブレード!」
ミケロスを激しく切り裂いてきた。要塞が忽ちのうちにズタズタになっていく。
「うおおっ!」
「これで止めだ!」
そして最後に剣を突き立てる。それで全ては終わりであった。
「どうだっ!」
「ぬうおおおおおっ!」
最後の咆哮が聞こえたところで剣を引き抜いて離れた。
「ば、馬鹿な。俺が・・・・・・」
ゴーゴン大公は炎に包まれていくミケロスの中で呻いていた。
「この俺が負けるというのか!?」
「当たり前だ!」
甲児はそんな彼に言い放つ。
「何万年待っても手前等みてえな悪党に勝利はねえんだよ!!」
「お、おのれ・・・・・・だが」
それでもゴーゴン大公は言う。
「我が無念は闇の帝王が晴らして下さる!」
「何っ」
「闇の帝王!?」
鉄也と大介がその言葉にピクリと反応した。
「何しろミケーネ帝国の全能の支配者にして伝説に謳われた地獄の帝王なのだからな!」
「地獄の帝王だと!?」
宙もその言葉にはっとなる。
「まさか!」
「そうだ、そのまさかだ!」
ゴーゴン大公は断末魔の顔でニヤリと笑って言う。
「ヒミカが最期の力で封印を解いた地獄の帝王こそ我等の主、闇の帝王よ!」
「チィッ!」
宙はその言葉を聞いて思わず舌打ちした。
「あの時ヒミカは銅鐸の秘密を手に入れていたのか!」
「ハハハハハ!恐怖におののくがいい!」
ゴーゴン大公はさらに叫ぶ。
「貴様等が戦おうと闇の帝王の勝利は揺るぎない!」
「ゴーゴン!」
「グハハハハ!」
最早甲児の言葉も耳には入っていなかった。ただ笑うだけであった。
「ミケーネ帝国に栄光あれ!!」
それが最後の言葉であった。彼は遂に光の中に消え失せたのであった。
広島での戦いは終わった。だがロンド=ベルの面々に暗い影を落とした戦いであった
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