第百二十九話 地獄元帥の陰謀
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に頷く。馬乗りになられたまま。何時の間にか喧嘩は終わっていた。
「それでユウナさん」
キラがまたユウナに声をかけてきた。
「大丈夫なんですよね、本当に」
「うん、もう薬や装置に頼らなくてもいい」
ユウナは答えた。
「ブロックワードも消えたしね」
「そうですか、よかった」
「けれど戦闘能力は殆どそのまま残っているよ」
「そのままですか」
「うん、元々かなりのセンスを持っていたらしい。コーディネイターにも匹敵する程ね」
「じゃあかなりのものですね」
「そうだね。また心強い味方が入ってくれたよ」
それは素直に喜ぶべきことであった。
「これから本当に激しい戦いになるからね」
「ええ」
「頑張ってもらいたいよ。当然君達にもね」
「はい」
「やってやるさ」
キラとシンがそれぞれ応えてきた。
「皆の為に」
「ステラの為にな」
「おい、待て」
シンにはカガリが突っ込んできた。
「家族の為じゃなかったのか?」
「あっ」
喧嘩はあったが何処か打ち解けていた。キラとシン、そしてカガリもその関係を徐々に親密なものとさせていっていたのであった。
食べている間に広島にやって来た。まだ街には誰もいない。
「何だ、ミケーネの奴等はまだかよ」
コスモクラッシャーの中からナオトが言う。
「逃げたってわけでもないだろうな」
「それはないだろうな」
アキラがそれに応える。
「奴等のことだ、いきなり出て来るぞ」
「そうだな」
ケンジがアキラの言葉に頷く。
「おそらくはもう来ている」
「隠れているっていうの?」
ナミダがそれに問う。
「それじゃあ」
「そうだ、そしてこちらを待っている」
「地中にでもいるのかな」
「そうかもな。ミカ」
ここでケンジはミカに声をかけた。
「レーダーに反応は?」
「今のところはないです」
ミカは返答した。
「ただ」
「ただ?」
「何か海の方に」
「来てるだわさ」
ボスが答えた。マリンスペイザーに乗っているからわかることであった。
「海から大勢」
「かなりの数でやんすよ」
「やはりな」
ケンジはヌケとムチャの言葉も聞いて頷いた。
「来たか。皆いいか」
「おう!」
ロンド=ベルの面々は彼の言葉に応えた。
「来る、海からだ!」
「総員迎撃用意!」
ヘンケンが指示を出す。
「海岸に防衛ラインを敷け!一歩たりとも街には入れるな!」
「了解!」
こうしてミケーネとの広島での攻防がはじまった。ロンド=ベルはヘンケンの指示通り海岸に沿って防衛ラインを敷く。その中にはあの三機のガンダムもいた。
「水中戦なら俺に任せとけって」
アウルが笑いながら海の中に入って行った。
「ミケーネの奴等には見つけねれえぜ」
「アウル」
スティングがそんな彼に言う。
「御前今
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