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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十八話 ミケーネ帝国の攻勢
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キサカがそれに突っ込みを入れてきた。
「個人としては悪くはないですが彼女にしたり結婚するとなると」
「うん、とてもじゃないけれど身が持たないね」
ユウナはその話にうんうんと頷いている。
「それに僕もう結婚していますし」
「えっ!?」
その言葉にはそこにいた全ての者が仰天した。
「アズラエルさん結婚していたんですか!?」
「おい、マジかよ」
アンナマリーとビルギットが驚きの声をあげる。
「あれ、言っていませんでしたか?」
「初耳です」
ボルフォッグがそれに応える。
「まさかそのようなことが」
「うわっ、これは思わぬイレギュラーね」
「全くだぜ。まさかな」
レミーとキリーも口調が少し真剣になっていた。
「それでだ、アズラエルさん」
真吾が彼に問う。
「その奥さんっていうのは」
「うむ、それだ」
カットナルも出て来た。
「御主と結婚するというもの好きがどのような者なのか」
「是非見てみたいぞ」
そしてケルナグールも。
「全く。世の中奇特な者もおる。御主と結婚するなぞとは」
「・・・・・・ケルナグールさん、幾ら何でもそれはないんじゃない?」
「そうよね、ケルナグールさんもねえ」
「そうそう」
レトラーデとミスティが囁き合う。そもそもケルナグールが結婚していることすら皆にとっては異常事態なのである。しかも夫婦円満というのは余計に異常である。
「とにかくだ」
ブンドルも言う。
「写真があれば見せてもらいたいのだが」
「ええ、どうぞ」
アズラエルはそれに応えて写真を見せてきた。
「僕の妻と娘です」
「何と・・・・・・」
写真にいるのは以外と普通の人であった。
「異次元人とかじゃなかったんだ」
「あんな卑劣極まる存在とは知り合いではないですが、幾ら何でも」
アズラエルがそこに突っ込む。
「ううむ」
「おまけに娘さんまで」
「いや、妻に似ていましてね」
アズラエルはにこやかにこう語る。
「育ち盛りで。これが中々」
「しかも親バカか」
「世の中本当に不思議だよな」
「全くだ」
ロンド=ベルの面々は驚きを隠せない。その中で彼等は束の間の休息を楽しんでいた。
やがて日本に近付いてきた。満州方面から九州に向かう。
今福岡市では連邦軍とミケーネ軍の戦いがはじまっていた。ミケーネ軍の指揮官はあの地獄大元帥であった。
「ふふふ、連邦軍など敵ではないわ」
彼は自信に満ちた声で言う。
「ここで一気に踏み潰してしまえ、よいな」
「はっ」
それにあしゅら男爵とブロッケン伯爵が応える。彼等もまた戦場に来ていたのだ。
「さて、まずは九州だ」
彼は言う。
「そこを足掛かりにし一気に攻撃を仕掛ける。そして」
「やいやい、そう都合よくいかせるかよ!」
「ムッ」
「その声は!?」

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