第百二十七話 天使の剣
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れは命中しても全て弾き返されてしまう。
「何なのよこいつ」
ルナマリアがそれを見て呻く。
「全然効いてないじゃない」
「おい、こえりゃ洒落にならないぜ」
ディアッカも言う。
「バスターの攻撃でもよ。これは」
「いや、諦めたら駄目だ」
だがここでアスランが言った。
「レイ」
そしてレイに通信を入れた。
「ドラグーンだ。あれでオールレンジ攻撃を仕掛けてくれ」
「わかった。まずは一機だな」
「ああ。一機を倒せばそれで戦力はかなり落ちる」
彼は言う。
「だからだ。頼む」
「わかった。いや」
「いや・・・・・・どうした?」
「ドラグーンでもあれは撃墜できない」
「無理か」
「無理だ、あの大きさと防御力では」
「くっ・・・・・・」
「しかしだ」
だがレイは言う。
「動きを止めることはできる」
「できるのか」
「ああ。その間に」
「わかった」
アスランにはそれだけで充分であった。
「タリア艦長」
そしてタリアにも言う。
「援護お願いします」
「どうするつもり、アスラン」
「突っ込みます」
彼は言った。
「それで一気に決着を」
「いいのね、それで」
「はい」
彼はその言葉に意を決して頷いた。
「撃墜はできなくても戦闘不能にさえすればそれで」
「わかったわ。それじゃあ頼むわ」
「了解です。じゃあレイ頼む」
「わかった」
「ルナマリア」
ルナマリアにも声をかける。
「後ろを頼む。いいな」
「ええわかったわ。それじゃあ」
アスランは彼等の援護を受けてデストロイの一機に突っ込んだ。激しい攻撃が彼を襲うがそれには構わない。蝶の様に舞ってそれをかわしつつ突き進む。
後ろからミネルバとインパルスの援護射撃が来る。だがそれは足止め程度にしかならない。
「戦艦とまともにやり合えるなんて」
アーサーはデストロイの防御力を見て驚きを隠せなかった。
「一体全体どんな化け物なんだ」
「けれどね」
そんな彼にタリアが言う。
「どんなモビルスーツでも倒せないものはないわよ」
「はあ」
「どんなものでもね。だから」
彼女は前を見据えていた。そして言う。
「タンホイザー発射準備」
「タンホイザーを」
「ええ」
「利きますかね、果たして」
「幾ら何でも戦艦の主砲よ。ダメージは与えられるわ」
「ですか。じゃあ」
「いい、アスラン」
タリアはアスランに通信を入れてきた。
「はい」
「タンホイザーで攻撃してみるわ。わかったわね」
「わかりました。じゃあお願いします」
「わかってるとは思うけれどよけてね」
それは念を押してきた。
「それじゃあ」
「いや、ちょっと待ってくれ」
「!?」
ここで誰かから通信が入ってきた。
「デストロイを撃つのは止めてくれ」
「他に方法があ
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