第百二十七話 天使の剣
[5/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てユウナだけでなくキサカも話しに出て来た。
「言いにくいんだけどさ」
「その、あのですな」
「どうした御前等、そんなにかしこまって」
やはり彼等がどうしてそうなっているのかもわかってはいなかった。
「何て言えばいいかな」
「カガリ様、それはですね」
「言いたいことがあるなら早く言え」
無知もここまでくると素晴らしい。
「何なんだ、それで」
「だからね、カガリ」
「そのですね」
「ああ」
二人の話を聞いている。
「カガリはキスとかしたことないよね」
「当たり前だろう?」
何を言っているんだといった感じの顔と声であった。
「そんなの結婚してからだ」
「だからだよ」
「その、ですからそれでどうしてアズラエルさん達のトランクスを御存知だったかというと」
「洗濯していたら見るだろうが。違うか」
「ああ、もうわかったから」
「おわかりになられなければいいです」
「変な奴等だな。何を言っている」
「やえやれ」
アズラエルはその横で肩をすかしてみせていた。
「これはまた。何かと大変なお姫様ですねえ」
「でだ。アズラエルさんよ」
「はい」
彼は今度はシンに応えた。
「クサナギは今回あのデカブツには来ないんだな」
「はい。今回は他の面々の相手です」
「わかった。じゃあそっちはそっちでな」
「わかりましたよ。ところで」
「何だ?」
「僕はクサナギの艦長ではありませんよ」
「あっ、そうか」
「かといってユウナさんでもありません」
「あれっ、じゃあユウナさんは」
「うん、僕は一応カガリの補佐官という役職なんだよ」
ユウナがシンに答える。
「補佐官ねえ」
「一応オーブの首相と参謀総長もね。やってるよ」
「何か色々と役職があるんだな」
「まあ仕事は一つだけれどね、結局は」
「馬鹿なお姫様のフォローってわけか」
「・・・・・・いやシン君幾ら何でもそれは」
「どうした?」
シンはまだ自分の身に迫る危機を感じてはいなかった。
「おいシン」
見るに見かねたアスランが彼に声をかけてきた。
「何だよ」
「すぐにこの場を離れろ。さもないと」
「何だよ、何かあるのかよ」
「ある。だから」
「何か話がわからねえぞ」
「それは・・・・・・」
「殺してやる!」
遠くから声が聞こえてきた。
「あいつ!今度こそは!」
「ですからカガリ様」
「戦闘前ですよ」
「そんなことしてる間にもティターンズが」
「ええい、黙れ!」
オーブ三人娘の制止も聞き入れようとしない。
「今度こそあいつを!離せ!」
「そういうことだ」
「あいつ・・・・・・本当にお姫様なのか」
シンはそんなカガリを見て呆気にとられていた。その間にも戦いへの準備は進み遂にティターンズが目の前に現われてきたのであった。
「来
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ