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カンピオーネになってしまった赤髪の少年の物語
赤のプロローグ
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(うん、おかしい)
どう考えても繋がらない。
気絶して目が覚めたら何でこんな異空間みたいな所にいるんだよ。
僕は恐る恐る目の前にいる綺麗な女の人に話しかけた。



「あの、ここは一体.....?」






「ここは生と死の狭間の空間よ♪」






ますます分からなくなった。





「.....頭大丈夫ですか?」
「何か心配されちゃった!?」
いやいやいきなりそんなこと言われたら心配するしかないと思う。
目の前の可愛い女の人はortの体勢をとっていた。
顔を伏せていて見えないがきっと涙を流しているんだと思う。
「あの.....泣かないでください.....きっと良いことありますって」
「原因は君なのに励まされちゃった!?」
この人はきっと賑やかな人なんだなと思った。
というかこのままだと状況の把握が出来ないな。
「それで、もう一度聞きますがここがどこか教えてくれませんか?」
「だから〜生と死の狭間の空間だって言ってるじゃな〜い.....」
目の前の女の人の様子を見るとどうやら本当のことを言っているっぽい。
「それじゃあ、僕は何でその生と死の狭間の空間っていう所に居るんですか?」
あのラーメンのところからどうやってここに繋がったのかどう考えても分からない。
すると女の人は僕の考えていることを察したのか説明してくれる。
「ここはね、神を殺した者が来る場所なのよ」
「神を殺した?」
神ってあの神様のことなんだろう。
その神様を僕が殺したって一体.....
「君はあのラーメン屋さんで会ったはずよ」
神にね、そう言った。
「いや、神様がラーメン屋に居るわけないじゃないですか.....」
そうだったら神様に対しての僕のイメージがまる崩れだな。
「君の隣に座っていた人居たでしょ?」
「はい、居ましたけど.....」
忘れるわけがない、僕の豚骨ラーメンを横取りしたあの男を。
「その人が神よ」




「は?」




さすがにポカーンとしてしまった。
あの男、豚骨ラーメンを横取りしたあの男が神?
信じられるわけがない。
「その表情だと信じてない様子ね」
「当たり前でしょう!信じられるわけがないでしょ!」
神様がラーメン屋で豚骨ラーメンを食べているだなんて信じられない。
「神だってラーメンとか食べるのよ」
随分と神様は庶民的な味覚なんだ。
「いやだとしても、あの人が神様だって証拠が無いじゃないですか」
そう、証拠が無い。
「もしかして覚えてないの?」
「何をですか?」
「君はラーメンを巡って神と死闘を繰り広げて、勝ったのよ」




「は?」




本日二度目
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