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第二十六話 妖精の国
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トか?」
「えっ!?・・・と言う事はシュウ?」
ALOでは顔立ちや髪型は自動設定されるため、パッと見ではリアルとも見分けが付かないがキリトは少し顔立ちが変わり、髪がバック寄りになっていた為、和人の面影見せていた。それを見たシュウは確証は無かったが尋ねたみたいだが正解だったらしい。
シュウはインプを設定したため、髪は紫で、オールバックになっているが顔立ちはキリト同様にあまり変わっておらずに修也の面影を見せていた。
「正解。俺だ、シュウだ。運が良いぜ。始めたばっかりでお前と会うことが出来てよ」
「俺もだ。しかし、また戻ってきてしまったな」
「まあな。おっとまずはあれがあるか確認しようぜ?」
シュウはウィンドウを開き、それがある事を確認した。それはログアウトだった。
やはりSAOでの事を気に掛けていたのかそれだけは確認して置きたかったみたいだった。
「とりあえずログアウトは出来るみてぇだな。後はステータスだな」
「ああ・・・何だこれ?バグってるのか!?」
キリトがステータス画面を見て驚愕の声を上げた。そのステータスはどう見ても初心者のステータスとは思えないほぼ最高値に達しようとしていた。シュウがキリトのステータスを見て、自分のステータスを開くとやはりキリト同様だった。しかしシュウにこのステータスには見覚えがあった。
「これって・・・SAOのステータスそのものじゃねぇか?」
「確かに・・・と言う事はここはSAOの中なのか?あっ!!」
キリトは何かを思い出したのかアイテム欄を開く。その中は文字化けなどで使用できない物が殆どだった。そしてそんな中に使用できるアイテムがあった。
「キリト。それは?」
シュウが尋ねるとキリトは答えずに自分の手元にそれを出す。それは涙の形をした水晶・・・そうシュウが嘗て助けた【ユイの心】だった。
キリトはそのままその水晶に触れるとそれが砕け散り、光が現れるとキリトとシュウの頭上に上がると大きく光った。
「「くっ!?」」
キリトとシュウは光を手で遮り、光が弱まるのを待つと二人の眼に入ったのはキリトとアスナの愛娘・・・ユイだった。
「おいおい・・・これは夢か?」
シュウは眼の前で起きた事が未だに信じられないみたいだった。
そんな中キリトはユイに話しかける。
「ユイ?俺だ。パパだ」
ユイはキリトとシュウを見ると嬉し涙を少しずつ流し始めた。
「また・・・会えましたね。パパ、おじさん」
ユイはゆっくりとキリトの腕の中に飛び込んだ。キリトもユイの温もりを感じ、優しく抱き締める。
「奇跡は起こるんだ」
「みてぇだな。今ここにある事は真実で、奇跡だ」
シュウはキリトとアスナに囲まれていたあの風景を思い出
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