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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第五話        『なのは、魔法少女になる』
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とお話したいと思います。ところで…あなたのお名前はなんていうんですか?」
「あ…ごめんなさい。そっか、そっちは教えてくれたのに私も名乗らなきゃフェアではないわよね」

私は一度目を瞑り、

「…私の名前は“シホ・E・シュバインオーグ”よ。この世界には他に存在しているかわからないけど一応魔術師というものをやっているわ。これからよろしくね、フィアット」

笑顔を浮かべながらフィアットに自己紹介をした。
だけどまたフィアットは他の皆と同じく顔を赤くしてしまった。
…やっぱりイリヤの顔で笑顔を浮かべると誰でもこうなっちゃうのかな?
どこからか【この鈍感!】という天の声が聞こえてきたけど反応すると碌な事がないので無視をした。

「は、はい…その、私の事はフィアと呼んでください。お姉様…!」
「は? え?…お姉様?」
「はい! お姉様はまさに私の理想像の女性です!」

私はたぶん今盛大に頬を引き攣らせているのだろう。
しかしそれをなんとか抑えて、

「と、とりあえず…フィアでいいのね?」
「はい、お姉様!」
「………、まぁいいわ。ところでそちらで寝ているユーノっていう兄の赤い宝石の首飾りにも魔力が感じたんで気になっていたけど…あなたの首にはまるでロザリオみたいなひび割れたアクセサリーにも魔力を感じるわ。これって一体なんなの?」
「あ! もしかして罅割れてしまっているんですか?」
「ええ…。とてもではないけど直すのには時間がかかりそうね」

私はそう言いながらフィアの首飾りを触った。
しかし、それがトリガーになったのかわからないけど、おそらく私の魔力に反応したのかそのロザリオがすごい輝きを放ち出した。

「嘘!? 今まで私が使っても全然反応を見せてくれなかったデバイスがお姉様に反応を!」
「デバイス!? それって…」

デバイスとはなにかって聞こうとしたが、光り輝いていたロザリオが空中に上がって形を崩し始めたと思った途端、リンから持っていていいと言われ、今では私の大切なものとなっているルビーの宝石の首飾りも浮かび上がった。
その両者がまるで共鳴するかのように光りだして崩れたロザリオが宝石に吸収されていった。
私とフィアはその光景を呆然と眺めていることしかできなかった。
次第に光は収縮しはじめて私の手の平にはルビーからサファイア色に変色して、今まで私の蘇生の為に使いきって空だった宝石から膨大な魔力が感じられる。
だが、それは一瞬で魔力反応がフッ…と止んでもう感じられなくなった。

「えっと…なにが起こったの? フィアはわかる?」
「私にもなにがなんだか分かりません。もしかしたら再構成したのかもしれません…謎の多いデバイスでしたから」
「さっきまでこの宝石には魔力は一欠けらも残ってなかったからちょう
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