第4章 聖痕
第35話 仮面の支配人ファントム
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ょう。
一応、違法カジノとは言え客商売です。あのカジノでは、客が勝負に勝った場合は、無事にカジノから出て来る事は出来なく成る、などと言うウワサを立てられると、以後は商売が出来なくなって仕舞いますから。
【肯定。間違いなしに、誰にもタバサの手札は覗かれていないのです】
ダンダリオンの答え。う〜む。しかし、これでは、益々、どんな方法でカード勝負に勝つ心算なのか判らないのですが。
一応、このカジノ内の精霊は俺が支配しているので、少なくとも俺よりも精霊を友にする能力に長けた存在か、それとも、精神力で精霊をねじ伏せて従わせる事が出来る存在で無ければ、系統魔法を発動させる事は出来ない状態です。
そうかと言って、俺やタバサと同じように精霊魔法を使用したとしても、俺やタバサが魔力を感知するので、以後は種の知れた手品。使えるのは一度きりと成ります。
まして、カードの交換などを行おうにも、同じカードが場に二枚出て来る可能性が有るので、ディーラー以外がカードの交換を行うのは難しいのですが。
何故ならば、その場合は、最低でも二度は交換を行う必要が有りますからね。
最初に自分のカードを、イカサマ用に作ったカードと交換して勝負を行い、勝負に勝った後に、元の配られたカードと再びすり替える。
これが出来なければ、あっと言う間にイカサマがばれて仕舞いますから。
まぁ、最初は様子見で、タバサの方に虚無のカードを配って、相手の出方を見てみますか。
そして、当然のように俺とタバサには強化が施されて居ます。
更に、タバサに依頼して、俺の手元を花神の『妖精のたぶらかし』、つまり、幻影能力を使って少し認識し辛くして貰っています。
これは、いくら強化が施されているとは言え、少々怪しい動きを行うのは事実ですし、俺のカード操作は、種の有る手品です。
まして、積み込んだカードを使用しない限りは、カードをシャッフルする最初の段階で虚無のカードの在処を確認して置く必要が有りますからね。
流石に不自然な手の動きを、相手の目の前で繰り返し行う訳には行きませんから。
少し、覚束ない雰囲気でカードをシャッフルしながら、一番下に虚無のカードを持って行く俺。当然、これは演技です。まして、これで、タバサには最悪でもワンペアは保障されています。
そして、テーブルの上を滑らせるようにして、五枚のカードを配り終える。
ファントムが一枚。タバサが三枚のカードをチェンジする。
それと同時に、ダンダリオンからの【念話】。
【ファントムのカードは3と7のツーペアです】
ダンダリオンの職能は諜報。確かに、本来のダンダリオンならば、相手の思考を完全に読む事が出来るのですが、流石に俺の連れている
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