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SAO編−白百合の刃−
SAO2-黒と白
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私達の癖なんか研究されてしまえば、おしまいかもしれない。あんまり想像はつきたくない。
 それでも、私は“あれ”を使えば……なんとかできるかもしれない。あんまり使いたくはないけど。

「ソロだと、想定外の事態に対処出来ないことがあるわ。いつでも緊急脱出出来るわけじゃないのよ。パーティーを組んでいれば安全性がずいぶん違う」
「安全マージンは十分取っているよ。忠告は有り難く頂いておくよ」

 アスナの言葉、兄はやんわりと断った。そんな兄にドウセツは身も蓋もないことを薦めてきた。

「何言っているの? ギルドは楽しいところよ? 仲良くチームプレイと自然と仲良くなれるわ」
「説得力ねぇな……」

 うん。むしろ嫌味に聞こえるよね……。ならドウセツは、何でギルドを脱退したんだって言う話だよ

「じゃあ、キリカちゃんはどうなの?」
「わ、私!?」

 私に向けてきた。ど、どうしよう……。とりあえず、断る姿勢で……。

「わ、私もギルドはちょっと……ひ、人見知りだからね、私」
「貴女の方が説得力ないわね」
「そ、そんなこと」
「ないわけないよね」

 私が人見知りじゃないこと、一匹狼なドウセツにもバレバレか……。私も見え見えの嘘だから、バレるのも当然か。
 とりあえず私達双子はギルドに入ることを断った姿勢を見せるも、アスナは納得せず、こんな提案をし始めた。

「そうだ、しばらくわたしとパーティー組みなさい。ボス攻略パーティーの編成責任者として、キリト君は頼りになるし、キリカちゃんも強いし、人当たりも良いから問題ないわ。そしてドウセツは放っておけないから、わたしと一緒にいたほうが安全だかし、あと今週のラッキーカラー黒だし」
「な、なんだそりゃ!」
「私、白だけど!」
「一人でいいって、あれほど言ったのに……理不尽すぎるわ」
 
 そうだそうだ。あまりの理不尽な言い様に思わずのけ反りそうになったのよ。しかも私、白だからラッキーカラーに含まれないじゃない。

「んな……こと言ったってお前、ギルドはどうするんだよ」

 兄の反撃。

「うちは別にレベル上げノルマとかないし」

 あえなく撃沈。

「護衛のABCは?」

 私の反撃。

「ABC? 護衛の三人は置いてくるわ」

 続いて撃沈。

「うざい」

 それはただの悪口だって、ドウセツ。

「うざくても結構です」

 それでもめげないアスナであった。
 あぁ、この流れはもうアスナによって握られている。パーティーになれと言わんばかりの空気。断ったらなにされるかわからない。実際、ドウセツもため息をついている。
 パーティー組むか組まないかは置いとくとして、『黒の剣士』と呼ばれている、トップソロプレイヤーである、実の兄
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