暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第12話 帰る場所
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位は分かりました。

(あれ? ……この館、それほど大きくない様な気がします。ひょっとして、ヴァリエール公爵の館では無いのでしょうか?)

「ここ何処ですか?」

 思わず口に出てしまいます。

 不安はありますが、とにかく次です。壁に手を当てて、館の建材を感じ取ってみます。そこから分かったのは(何となく1階建ての様な気がする?)程度の事でした。それも《固定化》や《硬化》が使われていなければの話です。

(駄目です。全く分かりません。でも、土と風がラインクラスに成った感覚はあります)

 結局諦めて、適当に歩き回る事にしました。暫く歩くと、渡り廊下がありました。渡り廊下の先には、大きな建物があります。建物の廊下に明りが灯っていたので、暗くても建物の大きさが分かりました。どう小さく見積もっても、モンモランシ家の館の数倍は大きいです。

(今まで私が居たのは、来客用の離れだったのですか? ……なら調理場は、普通本館に在るはず)

 私は意を決して、渡り廊下を進み本館に侵入します。すると運良く、本館に入ってすぐの場所に調理場を発見出来ました。おそらく家人と客人に、料理を出すのに都合の良い位置なのでしょう。

 早速調理場に入り、食べ物を物色します。しかし出て来たのは、使用人用の黒っぽいパン(おそらくライ麦パン)とハシバミ草にベーコン(らしき肉)とバターとチーズに塩他各種香辛料。他にも、良く分からない肉や野菜がありましたがスルーします。

 調理用具と薪はそろっているので、自力で料理する事にしました。使用人達を叩き起こすのも、気が引けますし。

 先ず薪をかまどに入れて、魔法で火をつけます。火が安定するまで待って、網を敷き薄目に切ったライ麦パン2個分6枚にバターを乗せて焼きます。焼きあがったら網を鉄板に変え、厚く切ったベーコンをジューシーに、薄切りにしたベーコンをカリカリに焼き上げ、塩他各種香辛料で味付けします。ハシバミ草も、軽く炙っておきます。(苦味緩和の処理)出来た物を、パン・ハシバミ草・チーズ・ジューシーベーコン・パン・ハシバミ草・チーズ・カリカリベーコン・パンの順番で重ねれば……。

「ベーコンハシバミチーズバーガーの完成です!!」

(勢いで命名してしまいましたが、長いでしょうか? まあ、バーガーで良いでしょう。それより、早く食さねば……)

 もう既に「お腹がくうくうなりました」状態です。折角の料理が冷めてしまいますし、火だけ《凝縮》で消して早速食べます。テーブルの上にバーガーと水を用意し、さあ食べるぞと大口を開けた瞬間、調理場入口から視線を感じました。

 入口にはピンクブロンドの女の子が居ました。歳の頃は私より少し下位でしょう。寝間着も、上等な物を着ています。

(……この娘はひょっとし
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