第1部 沐雨篇
第1章 士官学校
002 秋空の回想
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好きでもない軍隊に自分からは入らないよ」
「それって、何?」
フロルは答えなかった。
ジェシカはフロルの顔から何かを読み取ろうかとしたが、それはなし得なかった。
「……今日の午前頑張ったご褒美に、花も恥じらう美少女とお茶でもどうかしら?」
「そんな人がいるなら是非紹介願いたいけど」フロルは片目だけ目を開けて、ジェシカを見た。口をへの字にして。「生憎、今日は口の中が切れててね、疲れてるし、このままがいいなぁ」
「もぅ……」
ジェシカは肩を竦めた。溜息はつかない。だけれども、心の中では嘆息している。
??なぜか、私の誘いは乗らないんだから。
その言葉は、口から出ることもなく、飲み込まれて消えた。
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