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チートだと思ったら・・・・・・
十話
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「え?」

「援軍? 一体誰が……」

言うが早いか、俺達三人の前に二つの影が降り立つ。それは当然あの二人のものだ。

「く、くーふぇ!?」

「龍宮!? 来てくれたのか!」

おそらく3-Aでエヴァンジェリンを除けば最も裏のことを知っているだろう龍宮真名、完全ではないが気を扱い、一般人の枠内なら間違いなく最強クラスの古菲。多分長瀬は原作通りネギの救援に行ってるだろうから、現状では最強の助っ人だ。

「ずいぶんとやられてるみたいじゃないか。まぁ、これだけの数を相手に素人と情報一切無しの彼とでならよくやったほうか?」

「だが、それでは意味がない」

「だな。よくやったですませられるほど甘い世界じゃない」

龍宮の言うとおり、これは訓練では無く実戦だ。そこによくできた、なんてものはなくやったか、やられたか、その二択のみが存在するのだ。

「何にせよ、ここは私と古に任せてお前達は先に行け」

「え!? た、龍宮さんってばこれだけの数を二人で相手にするつもり!?」

異形の数は今では半分以下に減っている。俺の全投影連続層射は思いのほか相手にダメージを与えていたようだ。ざっと見……俺の勘なんてあてにならないが……そこまで強力そうな奴は見られない。俺を吹っ飛ばしてくれたオヤビン鬼も、真っ先に還してやったしな。

「なに、彼が大分減らしてくれたからね。それでもまだ心配だというのなら……」

龍宮が強く足を地面に叩きつけると、地面に置かれたバイオリンケースから二丁の銃が勢いよく飛び出す。それをキャッチし、乱射を始める。乱射と言っても適当に撃っているわけじゃない。そのすべてが急所、もしくは動きを制限するための箇所に放たれている。個人の腕のみでこれほどの実力を誇るとは……驚きを隠せない。

「す、すご!」

「これで安心できたか? ならば行け! あの可愛らしい先生の所へな!」

まずは桜咲、そして俺、最後に明日菜が走り出す。龍宮の援護を受け、無事森に入った。誰もがそう思っただろう……俺以外の誰もが。

「月詠ぃ!」

「あは〜!」

上空からの奇襲。それを仕掛けてくる月詠の姿を俺の目はしっかりとらえていたのだ。なけなしの魔力を用いて身体強化。次いで干将・莫耶を投影して剣撃を受け止める。本当、アーティファクトさまさまだ。

「ん〜、今はセンパイと戦いたいんですー。せやから、のいてや!」

瞳が反転し、月詠の力が急激に強まる。残り少ない魔力を節約して使おうと意図的に身体強化の密度を下げていた俺にそれを受け止められるはずもなく、吹き飛ばされそうになった所で……

「はああぁああ!」

烈火のごとく剣を振う桜咲の介入により、事なきを得た。正直、危なかった。コイツ相手に強化の密度を下げ
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