第27話
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目の前の現実がワケワカラナクテも時間は勝手に進んでいく。
とりあえず麻生は上条の両親に自己紹介をすると、事前に話は聞いていたのか麻生の名前を聞いて納得の表情をした。
上条の親が納得できても麻生は全く理解も納得も出来ていなかった。
上条の母親だと名乗るインデックスやおにーちゃーん、とミルキーボイスを出して上条に抱き着く美琴。
麻生は本気で美琴に妹プレイでもやってくれと土下座して頼んだのかと真剣に考えた。
白い修道服を着た青髪ピアスが妹に抱き着かれている上条にじーと睨んでいる。
さらにテレビを見た時、小萌先生がニュースのレポーターとして出ている所など見て麻生は本当に混乱を極めていた。
それは上条も同様なのだがそんな二人を放ったらかしにして、刀夜、インデックス、美琴はさっさと海で遊ぶという予定を組み上げる。
混乱中の二人にさっさと海パンに着替えて来いと命令され、浜に行ってパラソル立てて来い厳命され、何だかよく分からない内に砂浜に突き立てたパラソルの下、レジャーシートの上で上条は体育座りを麻生はパラソルの陰で立っている。
「なぁ麻生、世界は大丈夫だと思うか?」
「さぁな。
だが、今見た限り大丈夫だと思うぞ。」
「てか、何でお前は水着じゃないんだ?」
上条は麻生の姿を見て言う。
麻生は水着を着ているのではなく黒のTシャツの半袖に黒の長ズボンのジーンズ、さらに靴まで黒のスニーカーといういかにも熱を吸収しますよみたいな服装をしている。
さすがにこの猛暑の中でその服装は暑いのか麻生は既に暑そうな表情を浮かべている。
「俺は泳ぎに来たわけではなく少しでも身体や精神を休ませようと思って此処に来たんだ。
まぁこんな状況になったから計画は見事にぶっ潰れたがな。」
もう疲れた、と言わんばかりの表情をしている。
二人が話していると後ろからさくさくと砂を踏む足音が近づいてくる。
「おう当麻、それに麻生君も、場所取りご苦労さん。
といっても他に客がいないから労力ゼロか。」
わっはっは、という男の声は刀夜の声だ。
上条は体育座りをしたまま首を動かし、麻生は視線だけを後ろに向けると二人は凍りついた。
二人が見ているのは刀夜ではなくその隣にいる上条の母・詩菜が立っているべき場所にいるインデックスを見る。
インデックスはその幼児体型に似合わない、黒のビキニの水着を着ていた。
普通のビキニと呼ばれるモノは「ヒモ」と「布」によって構成されるものなのだ、がインデックスの場合「ヒモ」の部分が透明なビニールでできていた。
なので遠目から見ると隠すべき部分に布を直接両面テープで張り付けたように映ってしまう。
これは誰が見ても大人水着だと思うだろう。
それを見た上条は驚愕の表情を浮かべ、麻生は大きなため息を
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