第27話
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吐いてさらに疲れた顔をする。
「あらあら、当麻さん的にはこの格好は納得いかないのかしら。」
「それ以前の問題だろ!!
お前その水着どうしたんだ、昨日は違うの着てたじゃねーか!!」
「あらあら、二、三異なる水着を用意してきただけなのだけど。」
「あっはっは、うん、母さんもまだまだいけるじゃないか。
水着というものはこれで結構値が張るからな。
父さんもプレゼントした甲斐があったというものだ。」
「キサマァ!
金にモノを言わせてナニ買い与えてやがる!
っていうかどこでインデックスのサイズを知った?
それともこっそり二人で買い物でも行ったのか!?」
上条は父親である刀夜の首を絞めながら吠える。
そこに御坂美琴もやってくる。
「あれー、何ケンカしちゃってるのおにーちゃん。
ひょっとして実は血は繋がっていなかったとかステキイベント進行中?」
「テメェもテメェで無理矢理「義理設定」追加してんじゃねぇ!
ってか何だよその恰好!
塩素臭い学校のプールでもないのに何でスクール水着なんだよ!?」
やってくる人一人にきちんとツッコミを入れていく上条。
麻生はいちいち構っているから、しんどいのにと思いながら耳だけを向けて海をじっと見ていた。
すると、麻生は水着を着ていない事に気づいたヘンテコ三人組が話しかける。
「あれ、麻生君は海に入らないのかい?」
「ええ、水着は最初から持ってきていませんでしたので。」
一応、上条の両親で保証人でもあるので敬語で話す。
その横で上条の妹が続けて言ってくる。
「それなら海の家で借りればいいじゃん。」
「最初から海に入るつもりはなかったんだよ。」
そして敬語で話さなくていい相手はちゃんと見極めている。
「あらあら、麻生さんその恰好は暑くないですか?
それにお顔もなんだか疲れているように見えますよ。」
疲れている原因はお前達のせいだよ!!、と大声で言いそうになったがこれを言えば麻生の中で何かが失う気がしたので止めておく。
ヘンテコ三人は麻生との会話を終えるとそのまま一直線に海へと走り出す。
そして、麻生と上条の後ろから再びさくさくと砂を踏む足音が聞こえた。
二人は思い出す、ここにもう一人の人間がいない事を。
昨日、インデックスは清楚な白のワンピースの水着を着ていた。
今日、青髪ピアスは何故かインデックスと同じデザインの白い修道服を着ていた。
ならば、海辺の青髪ピアスの格好は?
「とうま、とうま、遅れてごめんね。
待っててくれたんだ。」
おそるべき、まことにおそるべき男の猫なで声。
麻生は振り返らずにじっと海を見ている。
そして上条はギチギチと後ろを振り返ると、そこに白いワンピ
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