暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第11話 盗賊?勘弁してください!!
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してくれる様です。

(家人の出迎えは無しですか。格下とはいえ、友好関係にある家なのに……)

 母上はこの対応に、特に何も感じていない様です。貴族の対応は“これが当たり前なのかな?”と、少しだけ寂しい気持ちになりました。しかしそれが誤解である事が、最初に通された部屋で解りました。

 そう。その部屋は寝室だったのです。

 モンモランシ伯爵夫人は、ベットから上半身だけ起こすと「満足におもてなし出来なくて、ごめんなさい」と、言いました。母上は笑顔で「気にしないで」と返します。どうやらモンモランシ夫人は、体調を崩しているようです。顔色も悪く、生気を感じられません。しかし、母上は夫人と仲が良いのでしょうか?

「ごめんなさい。こんな時に体調崩すなんて……」

「コレット。あなたは何時も頑張り過ぎなのよ。もっと自分を大切にしなさい。折角だから、今回の事は私に任せてゆっくり休んでいると良いわ」

 ……えーと。母上とモンモランシ夫人って、親しい?と言うか友人関係ですか? いえ、コレットなんて親しそうに呼んでいるのです。相当親しいのでしょう。

「ええ。そうするわ。家のモンモランシーをよろしくね。シルフィア」

 それからモンモランシーを紹介してもらいました。まだ5歳だけあって、チビッ子です。……既に髪は、縦ロール化していましたが。

「私はディーネよ」

「ギルバートです」

「アナスタシア……」

 ディーネだけがニコニコ笑顔で名乗りましたが、私とアナスタシアは簡素……と言うか、かなりぶっきら棒に名前だけ口にしました。ザ・人見知り発動です。情けないです。こんな小さな子に……。

 この状況でモンモランシーが誰に興味を示すかなど、論じるまでも無いでしょう。

「モ モンモランシー……です」

 ディーネの方を見ながら、たどたどしく名乗ってくれました。

 ディーネは良く出来ましたと言わんばかりに、モンモランシーに近づき優しく頭を撫でてあげます。モンモランシーも、嬉しそうに頭を撫でられていました。

 周りはその光景を、微笑ましく見守っています。一人の例外を除いて……。

 そう。アナスタシアです。

 アナスタシアからすれば、自分の姉を盗られたような感覚なのでしょう。モンモランシーに向けて、ギンッと目から敵対光線(ビーム)を発射しています。

 子供はその辺の勘が鋭い様で、モンモランシーは直ぐにディーネの後ろに隠れてしまいました。

 アナスタシアは、それが面白く無いのでしょう。怒りのボルテージが、急速に上がって行きます。

「うぅー……。うぅー……」

 唸り声を上げは時また所で、流石に喧嘩になるのは不味いと思い、アナスタシアを抱きしめ頭を撫でてあげます。落ち着くまで
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