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真・恋姫†無双    これはひとりの仙人無双
千日をもって鍛とし、萬日をもって錬とする
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右、左、右、右、右、左。
上、左・・・・・・・・・・・・・。
日本の刀が高速で振られ、その刀の振られた先では紅龍が顔をそらすだけで攻撃を避けている。
今日の訓練の内容は簡単だった。
顔に当たるように振られる日本の刀を顔をそらすだけで躱すという内容だからだ。
だから、内容だけは簡単である。
この訓練は自分の中の恐怖心と戦いつつ、適切な回避行動を取れるようにするための訓練である。
そして、刀を振るっている妖夢も、躱している美龍も気づいているのだが、先ほどからそんなせわしなく動く二人を見つめる目線があった。
空中から眺めているということは、おそらく今日やってくる予定だった茨木華扇で間違いがないだろう。
だが、ジロジロと見られるのも結構嫌なものであった。
しかしながら茨木華扇としては紅龍の実力のほどをはかりたいのだろうから、安易にそれを止めるわけにもいかない。また一から実力の測定をされるよりも、こうして普段と同じように鍛錬を行いながらで実力をはかってもらえたほうが時間の短縮にもつながる。
シュッ
耳をかすったぞおい・・・・・・・
考え事をしながら妖夢の刀をよけるのは危険だったらしい。
おそらく俺の心が違う方向に向かっていることにも気づいたのだろう。
確実に斬撃の速度が速くなっている。
いや、これ死ぬだろ・・・・・・・。
刀の閃きが見えなくなってきた。妖夢の腕の動きを見つつ回避する他ないのだが・・・・・・・、
「殺す気か?」
「そんな気はないですよ」
といわれても死にそうなことには間違いがないだろうに。
とはいっても、こっちに来て当初はできなかったことができるようになってきているのだから当然俺も強くなれているのだろう。
目指すは三国最強の呂布奉先と同等の強さ。まだ使う武器は決めていないが、それぐらいを目指したい。
じゃなきゃ三国志で生きられる自信はないからな・・・・。
「速度を上げていきますよっ」
「チッ、上等」
最後まで躱しきってやる。







「へえ、思っていたよりは強そうね」
刀を持っているのはあの魂魄妖夢。弾幕を使った戦いでは未熟であったとしても、刀や剣のみを用いた戦いならば超一流クラスといっても過言でもない彼女の連撃を躱している。
あれなら育てがいのある弟子になるかもしれない。
ただ、仙人として強くなれるかと聞かれれば本当に微妙な線ね。化ければもはや無敵だろうけれども、下手をすれば最弱クラス。大博打にはなりそうだけども、いい弟子を取ることができるみたいだから目をつぶりましょう。
「まあ、とりあえずあれが終わるのを待ちましょうか」
何か今邪魔に入ったら斬られる気がするわ。
あの魂魄妖夢に・・・・・・・。





「今日は終わりにしましょう」
「ふう、ありがとう
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