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八条学園騒動記
第二十四話 妹達その二
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イミーはその質問に答えてきた。
「ああしたスポコン路線ってさ、馬鹿親父にライバルと」
「それを物陰から見るお姉さんね」
「そう、そういうこと」
 蝉玉の言葉に我が意を得たと言わんばかりに頷く。
「そうでしょ。だからよ」
「成程、そういうイメージね」
「それなら」
「トムはあれは従姉だしね」
 蝉玉はふとトムに気付いた。
「違うしね」
「そうだね。それはね」
 スターリングがそれに頷く。
「違うね」
「そうそう」
 皆それに頷く。
「ウェンディはお姉さんだったし」
「後結構一人っ子が多いような」
「何でしら」
「あと」
 皆ここで最後の大物を見る。
「彼女は」
「親戚とかいるのかしら」
「はい」
 急に後ろから返事が返って来た。
「おります」
「えっ!?」
 皆驚いて振り向くとそこにセーラがにこりと笑って立っていた。
「何時の間に」
「どういうこと!?」
 見ればさっきまで座っていた席には確かにいない。何時の間にかセーラに後ろを取られていたのであった。
「ちょっと動いただけですよ」
 にこりとした笑みのまま述べてきた。
「だから御気になさらずに」
「いや、今のは」
「ワープしてない?」
 皆セーラのその動きに常人とは思えないものを感じていたのである。彰子以外は。
「セーラちゃん」
 その彰子がおっとりした声でセーラに問う。
「はい」
 セーラもそれに穏やかに応える。どういうわけか彰子は彼女に対して全く平気であるようであった。

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