後日談9 バレンタインデー
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が全員気絶していた。
誰も立っておらず、そこに立っていたのは男3人。
「………やりすぎた」
「俺達はちゃんと手刀で気絶しただけだがな」
「零治は荒いんだよ、顔を思いっきりアイアンクローしたり、頭に思いっきり殴ったり」
「いや、プチんと来ちゃてさ………どうしようコイツら?」
「教室にでも集めとけば先生達が気がつくだろ」
「そうだね、そうしようか」
そう言って桐谷も神崎も足を持って引きずって運んでいく。
………確かに人数も多いからってそれは酷いんじゃないか?
「零治、ちょっといい………?」
「ん?」
アリサに声をかけられ、話しかけられアリサ達の方を向くと、そこにはフェイトもアリサと並んで俺を見ていた。
「どうした?」
「零治、これ………」
そう言ってバックからそれぞれチョコを取り出した。
「悪いなわざわざ」
「それだけじゃないの!!」
いきなり大きな声を出すフェイトにちょっと驚くが、フェイトは緊張しているのか同じボリュームで続ける。
「私………私ね!!」
「ちょ!?フェイト待っ!!」
「れ、零治の事が………!!」
そこまで言った時に俺のポケットにある携帯が鳴った。
「悪い、電話だ………って星か、何の用だ………?」
そう思い、携帯に出た。
「もしもし………?」
『レイ、今何処にいるのですか?………もしかしてまだ学校ですか………?』
「いや、まあ学校だよ。SBS団の奴らがしつこくてな………結局シメちゃったよ」
『………いいから今すぐ帰ってきて下さい。じゃないとチョコはおあずけです』
「えっ!?何故!?」
『いいから!言うこと聞かないと本当に無しですよ!!』
「わ、分かった。直ぐに帰るから!!」
そう言って直ぐに携帯を切った。
「わ、悪い、直ぐに帰らなくちゃ行けなくなった!!」
「えっ!?」
「何かあったの?」
「何故か星が不機嫌でな、今すぐ帰らないとチョコおあずけだって………それはマジで勘弁!!鍵は桐谷に任せて………俺、先に帰るな!チョコマジでありがとう!」
ぱぱっとメールを打ち、お礼を言って生徒会室を出た………
「はは………やっぱり星達か………」
「零治………」
残された2人はその場から動けずにいた。
「もう駄目なんだね………」
「フェイトも零治の事好きだったのね………」
「うん………だけど………」
「零治の気持ちはやっぱり………」
「悪いな、あのバカは普段鈍感な分、一旦好きになれば一途な奴なんだ」
「「桐谷………」」
「すまん、聞くつもりは無かったんだが、鍵を閉めるの頼まれたからな」
そう言って携帯をひらひらと見せる。
「ううん、で
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