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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十一話 情報共有
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あ、わかりました。
 今からしますか?」
「来たばっかりですし、模擬戦は明日にしましょうか。
 それともう一つ」

 リンディ提督の視線が俺の腰のあたりに向けられる。

「転送前に少しスキャンさせていただきました。
 腰と鞄の中に銃を所持しているはずです。
 管理局は原則質量兵器の使用を禁じています。
 それを預けてはいただけませんか」

 なんとも予想外の依頼だな。

「ちなみに質量兵器とは?」
「一言でいえば魔法を使用しない物理兵器。
 この世界の銃器類もこれにあたります」

 銃を調べさせてほしいと言う依頼はあると思ったが、まさか銃を預けてほしいとはな。
 それに基本的には管理局に従うとした以上、質量兵器を使わないというのは従う必要はあるだろう。
 もっとも

「この件について質量兵器を使わないという確約では問題ですか?
 わざわざ預ける必要があるとは思えませんが」

 質量兵器を使用しないという約束だけではなく、銃を調べられる可能性が高い以上預ける事は出来ない。

「仮に士郎君の部屋に質量兵器を置いておいてそれが紛失した場合の責任はこちら側にも出てきてしまいます。
 本来なら押収、または証拠品の質量兵器は保管室に厳重に保管されますので、同じように処置するのが妥当だと考えます」

 なるほど何かあった時の過失責任か。
 管理局の質量兵器に対する事を知らなかったとはいえ、決めていなかったこちらの落ち度だな。
 仕方がない。

「こちらとしては一部とはいえ魔術技術を使用したものを預けて好きに調べられるのはいい気がしません。
 そこで代替案を提示します」

 預けて調べられるというなら調べられないようにすればいい。

「私の方で無許可で調べられる事のないように、悪用されぬように封印を施します。
 その封印された状態で管理局の保管室で管理してください」
「封印ですか?」
「はい」
「それはどういった封印なのですか?」
「簡単なものです、ちゃんとした手順を踏まずあけようとした場合に相手を眠らせる細工を仕掛けます。
 もっとも魔術の眠りなので私が起こさなければ半永久的に眠りますが」
「……わかりました。
 それでいきましょう」

 お互い完全に信頼関係を築けたわけではないのだからこれぐらいでちょうどいいだろう。

「なら厳重なケースを用意してください。
 それに銃と弾を全て入れて、封印します」
「わかりました。
 明日用意しますのでそれまで管理はお任せします。
 それと銃と弾をケースに入れる際は私も立ち会わせていただきます」
「はい」

 これでリンディ提督からの要望の話も終わったので

「それでは少し遅くなりましたけど、今日はここまでにしましょ
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