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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十八話 思いだけでも、力だけでも
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なり」
「ううう・・・・・・」
ミリアリアの目は普段と全く違っていた。それは夜叉の目であった。
「うわあああああああっ!」
その目のまままたディアッカに襲い掛かろうとする。その彼女をサイは後ろから羽交い絞めにして止めた。
「やめろ!何をしているんだ!」
「放してよ!」
ミリアリアは泣きながら叫ぶ。
「トールもキラもいなくなったのに何でこんな奴が生きているのよ!」
彼女は言う。
「何でこんな所にいるのよ!こんな奴が!」
「・・・・・・・・・」
ディアッカはそれを聞いて何も言えない。戦争というものの一面を見てしまったからだ。
「キラを殺したコーディネイターがここに」
それはフレイも聞いていた。
「パパを殺したコーディネイターが」
彼女の心が壊れた。
「何で、何でよ!」
その間ミリアリアはヒステリー状態になって泣き叫んでいる。
「何でなのよ!」
最早完全に我を失っていた。ディアッカはそれを見てもやはり何も言えなくなっていた。
だがここで。フレイはとんでもない行動に出た。
「おい、フレイ!」
何と銃を出してきたのだ。
「何で銃なんか!」
「黙っててよサイ!」
フレイの目は完全に狂気のそれとなっていた。その目でディアッカを睨んでいた。
「パパを殺したコーディネイターが!今度はキラも殺して・・・・・・!」
ディアッカに照準を合わせていた。
「キラはコーディネイターをやっつけて死ぬ筈だったのに!コーディネイターなんかがいるから」
「フレイ、それは・・・・・・」
「それは・・・・・・」
ミリアリアはフレイの言葉に我に返った。そしてキラや彼がコーディネイターでも普通に付き合ってきたトールのことを思い出した。
「コーディネイターなんか皆死んじゃえばいいのよ!」
「・・・・・・違う」
だがミリアリアはそれに対して言った。
「えっ・・・・・・」
フレイはその言葉を聞いて動きを止めた。
「・・・・・・それは違うわ、フレイ」
「何でよ、あんただって」
「コーディネイターが悪いんじゃないんわ。そういう問題じゃ」
「どう違うのよ!あんたも私も」
「違う、私違う」
彼女は言う。
「コーディネイターが憎いんじゃない」
「あんた・・・・・・」
「だから私」
「おい、何があったんだ?」
そこにジョナサン達がやって来た。
「医務室では静かにしな。ここには捕虜もいるしな・・・・・・っておい」
ジョナサンは彼等を見て顔を顰めさせた。
「どういうことだよ、これは」
「説明しろ」
クインシィがきつい目で彼等を詰問する。この話はすぐにマリューにも伝わった。
「銃は護身用にアルスター二等兵が持っていたものでした」
「そうだったの」
マリューはナタルからの報告を聞いていた。
「すぐにその銃は没収し、ア
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