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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十八話 思いだけでも、力だけでも
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「そこで栄養剤でも貰おうよ。それでどうかな」
「・・・・・・そうね」
ミリアリアはそれに答えた。
「じゃあ」
「うん、行こう」
サイはとにかく彼女に気分転換させたかったのだ。何とかそれに成功して内心ほっとしていた。
二人は医務室へ向かう。そこにフレイがやって来た。
「あっ、サイ」
「フレイ、どうしたんだい?」
「キラとトールは何処?」
彼女は尋ねた。
「戦闘が終わってまた出撃だっていうのに何処にもいないのだけれど」
「あっ、それは・・・・・・」
ミリアリアをチラリと見てから応える。
「ミリィ、ちょっと先に行ってて」
「え、ええ」
ミリアリアはそれに従い中に入る。サイはその間にフレイに話をはじめる。
医務室の中に入るミリアリア。その顔は沈んだままであった。
「何だこの船は女の子も乗ってんの?」
「!?」
聞き慣れない声だった。見れば縛られたザフトの捕虜がそこに寝かされていた。ディアッカである。
「貴方は・・・・・・」
「ああ、俺がその捕まった間抜けな捕虜さ、コーディネイターのな」
ディアッカはミリアリアにそう答えた。
「俺が珍しいか?それとも怖いか?」
ディアッカは皮肉な笑みをその口に浮かべて悪態をつく。
「安心しな。手も足も縛られてるからな」
「どうしてここに」
「だから捕虜なんだよ」
彼はまた答えた。
「ドクターはいねえから。さっきナースに呼ばれたからな」
「そう・・・・・・」
「んっ!?」
ディアッカはミリアリアの顔を見て気付いた。
「何あんた泣いてるの?泣きたいのはこっちだよ」
また減らず口を叩いた。
「捕虜になってどうなるかわからねえんだからな。それとも」
ついつい喋り過ぎた。
「馬鹿で役立たずなナチュラルの彼氏でも死んだか?」
「!!」
ミリアリアの目が思いきり開いた。
「図星かい?へっ、ザマァねえな」
「クッ・・・・・・」
ミリアリアの心に何かが起こった。咄嗟にディアッカの食事にナイフがあるのが目に入った。
「なあフレイ」
サイはその間フレイに話していた。
「今キラとトールはどうなったかわからないんだ」
「どうなったかって」
「行方不明なんだよ。敵にやられてな」
「そんな、二人が」
「だからここにはいないんだよ。生きていてくれたらいいけれど」
「そんな、コーディネイターに」
「その言い方は・・・・・・!?」
医務室の方で音がしたのに気付いた。慌てて二人がその中に入るとそこにはいつもとは全く違う顔のミリアリアがそこに立っていた。
「なっ、ミリィ!」
彼女はその手にナイフを持っている。それでディアッカを刺そうとしていた。既に彼は左のこめかみから血を流している。
「おい、何するんだよ!」
ディアッカはミリアリアに対して叫ぶ。
「いき
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