第百十六話 運命の歯車
[10/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ランであった。イージスをスキュラに変形させて巨大なビームを撃つ。それでもう一隻撃沈した。
「これで二隻!」
「ジャックさん、私達も」
「了解!」
シホとジャックもそれに続く。二人でミサイルや重火力のライフルで攻撃を浴びせまた一隻沈めた。これで三隻だ。
次にはニコルが姿を消して接近し敵艦の急所にグレイプニルを撃つ。これで四隻。
迎撃に来るバルマーのマシンにはイザーク達が向かう。イザークのデュエルがここぞという時にシヴァを放った。
「しねえーーーーーーーっ!」
シヴァの光が一閃し複数のマシンを薙ぎ払っていく。彼もまた腕は衰えてはいなかった。
ザフトは少数ながらも瞬く間に多くの敵を倒していた。それはシャピロも無視出来ないものであった。
「くっ、ザフトめ。思ったよりやる」
「あれは敵の精鋭部隊のようです」
「四機のガンダムのか」
「はい。何でもザフトのエリートばかりを集めたとか」
「エリートか。所詮同じだというのに」
シャピロの目が剣呑な光を宿した。
「小賢しい。ならば」
「どうされるのですか!?」
「足止めにメギロートを多量に放て。ありったけだ」
「九機のモビルスーツにですか」
「そうだ。その間に主力はロンド=ベルに集中させる、一気にな」
「一気に」
「そうだ、それでいいな」
「わかりました。それでは」
「あのザフトの者達は後だ」
シャピロはそう判断した。
「いいな」
「はっ」
その指示に従いメギロートが放たれる。そしてロンド=ベルに戦力が集中されていく。
「戦術が変わったか」
グローバルはその敵の動きを見て呟いた。
「こちらに戦力を集中させてきたな」
「ザフトにはメギロートを向けています」
未沙が戦局を見て言う。
「それで足止めをしているのかと」
「まずは我々か」
「おそらくは」
「一気に倒してその後にザフト」
「戦術としては問題ありません」
「そうだな。だが我々もそう簡単にやられるわけにはいかん」
「艦長、何かお考えが」
「勇者チームに声をかけてくれ」
「彼等に?」
「そうだ、彼等の力を借りたい」
帽子の奥の目が光った。
「いいな」
「わかりました。では」
すぐに彼等に連絡を取る。この時彼等はマクロスの艦上にいた。丁度いい場所であった。
「俺達にかよ」
「そうだ、君達だ」
グローバルはゴルディマーグに応えた。
「頼めるかな」
「おうよ、任せておけ!」
彼は豪快に答えた。
「頼りにされるってのは有り難いことだぜ!」
「ちょっとゴルディマーグ」
そんな彼に光竜が言う。
「軽々しく答えないでよ」
「そうですよ。隊長の許可を得てから」
「おっと、済まねえ」
「それで隊長」
あらためてボルフォッグが凱に問う。
「どうされますか?」
「決まっている
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ