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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十三話 シンとステラ
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彼にもな」
クルーゼはまた言う。
「プラントの新しい剣だ。それが君に与えられる」
「・・・・・・・・・」
「それを使ってプラントを守るもよし、君の好きなように使い給え」
「本当にいいんだね、ラウ」
「若し駄目ならここで君を撃っているさ」
クルーゼはまた笑った。
「違うかね、私自身を」
「いや」
「君はおそらく幸せなのだろう」
クルーゼの声がふと寂しさを含む。
「友人がいてくれてな」
「それは」
「いいさ、今更言ってもはじまらん」
そう言うと後ろの星達に顔を向ける。そこには無限の銀河が拡がっていた。
「ではな、お別れだ」
「うん」
レイは頷いた。
「それじゃあ」
「さらばだ」
レイは敬礼をしてクルーゼの前から姿を消した。クルーゼはそれを見届けた後でまた呟く。
「私もまた悩むか」
思わせぶりな言葉だった。だがそれが向けられているのは果たしてクルーゼ自身なのか。それは彼だけがわかっていることであった。

第百十三話完

2006・9・9
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