第百十二話 砂塵の果て
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かに受け取った」
「これが答え・・・・・・」
「そうだ、いいパイロットになれるぞ」
「・・・・・・・・・」
「アイシャ、君には済まないな」
「いいって言ったでしょ、アンディ」
だがアイシャはそれには構わなかった。
「貴方と一緒なら」
「アイシャ・・・・・・」
「アンディ・・・・・・」
二人は爆発に包まれた。それで全ては終わりだった。
砂漠の虎は戦場を去った。キラはそれを呆然と眺めていた。
「これが僕の答え・・・・・・」
自分では受け入れられない。だが受け入れなければならない。そのことに苦いものを感じずにはいられなかった。
北アフリカでのザフトとの戦いは終わった。これにより連邦軍はこの地域を奪還しロンド=ベルはジブラルタルのザフト軍基地へ向かうことになった。それ等の情報はもうプラント上層部にも入っていた。
「北アフリカがなくなりましたな」
「うむ」
シーゲルはパトリックの言葉に頷いていた。
「そして今度はジブラルタルです」
「あそこを失えば欧州とアフリカを失う」
「地球における我々の拠点はカーペンタリアだけとなります」
「講和と我等の独立がまた遠のくか」
「やはりここはあの作戦を発動させるしかないでしょうな」
パトリックはここで言った。
「オペレーション=スピットブレイクを」
「あれをか」
「はい、それで連邦に打撃を与えそれで講和に持ち込むのです」
「そう上手くいくか」
「いかせなければ。連邦政府との全面戦争ですぞ」
プラントと連邦の国力差なぞ口にするのさえ馬鹿馬鹿しいレベルであった。そもそもコーディネイターの人口自体が限られている。ザフト軍もティターンズやネオ=ジオンと比べてごく僅かだ。所詮限られているのだ。シーゲルもパトリックも流石にそれをよく認識していたのだ。
「そうなれば」
「スピットブレイクにあの機体は間に合うのか」
「ジャスティス以外は」
「そうか」
「デスティニーのパイロットはもう決定しております」
「誰だ?それは」
「シン=アスカ」
パトリックはそのパイロットの名を口にした。
「レジェンドにはレイ=ザ=バレルを考えています」
「彼等をか」
「はい、彼等をスピットブレイクに参加させ」
「勝つのだな」
「同時にティターンズとネオ=ジオンにも我等の力を見せつけられましょう」
「どういえばネオ=ジオンもまた地球に来ていたな」
「インド北方に」
「難しいところだな、全く」
「だからこそ我々は全てを見誤ってはならないのだ」
パトリックの口調が急に変わった。
「違うか、シーゲル」
「それは確かにそうだが」
「はっきり言っておこう、私が強硬路線を言う」
「そして私が穏健路線を提唱する」
「それでバランスを取るのだ。いいな」
「危ういバランスだな」
「うむ
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