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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十一話 強襲、砂漠の虎
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いだ。どうにも見ていられない」
「そうか!?」
ジュドーがそれには首を傾げさせる。
「僕達砂漠でも結構戦ってますけどね」
「だから殆どの奴はいいんだ」
カガリは言った。
「まあそこは後で話をしたい。そちらに合流していいか?」
「ああ、是非共」
グローバルがそれを受け入れた。
「ここのザフト軍に関する詳しい情報を知りたい。どうぞ来てくれ」
「わかった。それじゃあ」
「今からそちらへ」
明けの砂漠はロンド=ベルに合流することになった。その間アスカはグランガランの格納庫で不満を口にしていた。
「何よ、キラのさっきの態度」
その矛先はキラであった。
「自分だけで戦ってるつもり?」
「でも僕達と歳も変わらないのに凄いと思うよ」
シンジがここでアスカに言う。
「何よ」
アスカはそれを受けてシンジを睨む。
「あんたあいつの肩を持つの?」
「そういうわけじゃないけど」
シンジはそれにはいささか言葉を濁したが言った。
「彼、昔の僕に似ているような気がするんだ」
「何よそれ。自慢?」
「どうして?」
この言葉の意味はシンジにはよくわからなかった。
「あんたもあの子もいきなり実戦へ投入されて結果を出したからよ」
「僕が言いたいのはそれじゃないよ」
「じゃあ何なのよ」
「辛いこととか悲しいこととかた沢山ある筈なのに逃げ出さずに頑張ってるからさ」
シンジは言う。
「それは凄いなって思って」
「そんなの誰だって一緒じゃない」
それでもアスカはどうしてもキラを認められなかった。
「宙さんだって今の自分を受け入れてるし大介さんだって自分の星はもうないのよ」
この部隊には重い境遇の者達が多いのだ。
「凱さんだってそうでしょ。タケルさんなんか」
そしてアスカはどうしてもタケルを庇ってしまう。
「あんな状況なのにまだお兄さんを想ってるのよ。そうした人達だっているのよ」
「うん、それはわかってるけど」
だがそれでもシンジはキラの側に立って考えていた。
「ほら、苦労なんて人それぞれじゃないか」
「まあね」
「それを考えたらさ。彼もやっぱり凄いと思うよ」
「あんたも変わったしね」
アスカはそれを受けてこう述べた。
「結構前向きになったし」
「色々な人達と出会ったから」
シンジはここで微笑んだ。
「今度入ったあのドクーガの人達も」
「あれは色々つっても極端な部類でしょ」
「まあそうだけどね。そうした人達見てきたから変われたんだよ。だから彼もね」
「だといいけれどね」
(シンジ君・・・・・・)
キラはそんなシンジの言葉を離れた場所で聞いていた。そんな彼の細かい気遣いが嬉しかった。だがそこで。思わぬ客がやって来た。
「御前は!?」
「!?」
「御前!」
それはカガリだった。キラの姿を認めて声
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