第百十一話 強襲、砂漠の虎
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ルがそれに頷く。
「敵とはいえ」
「まあ確かにな」
続いてベイトが頷く。
「砂漠の虎は伊達じゃないってことか」
「へっ、何処となくいけ好かねえがな」
「モンシアさんって何かいつもそうですよね」
「そういえばそうだよなあ」
クリスとバーニィがそれにぼやく。
「気のせいかな」
「うるせえ、余計なことは考えるな」
モンシアはそうクレームを返す。
「人間小さなことにこだわってたら碌なことにならねえぞ」
「了解」
「何かこうしたやり取りもいつもみたいな」
「ロンド=ベルか?」
背の高い逞しい顔立ちと黒く波うった髪の男がモニターに現われた。
「君は一体」
グローバルがそれに応える。
「我々は明けの砂漠の者だ」
「明けの砂漠」
「連邦軍に協力しているレジスタンスだ」
「レジスタンスか」
「なら今の攻撃は」
「そうだ、私がやった」
キムの言葉に応えて黄金色の髪の元気な感じの少女が姿を現わした。
「こうした戦い方もある。だからダカールの連邦軍と協力してやってるんだ」
「そうだったのか」
「しかしまた」
「何だ?」
少女はジロリとムウを見た。
「随分と元気なお嬢ちゃんだな!」
「何っ、お嬢ちゃんだと!」
少女はその言葉にいきなり怒ってきた。
「それが助けられた人間が言う言葉か!」
「お、おいおいまたえらく気も強いな」
「それが私だ!仮にも・・・・・・」
「おっと」
逞しい男が慌てて少女の口を塞いだ。
「とにかく我々は我々のやり方で戦っている。連邦軍からも立場を認められている」
「そうなの」
だが色々と隠している部分もあるようだが。
「モビルスーツがなくても出来る戦い方があるからな」
「そういうことか」
「そうだ。それで彼女は」
「カガリ=ユラだ」
少女は自分から名乗った。
「あんた達ロンド=ベルについても少しは知っている」
「おっ、俺達も有名人だねえ」
「サインの用意もしとかないとな」
「ディナーに備えてタキシードも新調してな」
「ドラグナーの三馬鹿のことはよく聞いているぞ」
「なぬっ!?」
「俺達が三馬鹿」
「そしてギガノスの蒼き鷹。誇り高い戦士のこともな」
「私はそんな大層な存在ではない」
「誇り高い奴こそそう言うものさ」
カガリは不敵に笑ってマイヨにそう述べた。
「そしてお笑い担当は今みたいなことを言うもんだ」
「俺達ってお笑いかよ」
「何かショックだな、おい」
「ってそのまんまじゃない」
アスカがそれに突っ込みを入れる。
「三馬鹿ってのも」
「ちぇっ」
「俺達だってかなり活躍してんのにな」
「災難だね、天才は中々認められないものだけど」
「しかしあんた達の中には素人もいるな」
カガリはまた言った。
「素人!?」
「少なくとも砂漠の戦
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