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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十話 宇宙に降る星
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「ブライトの奴、古い話を」
キラ「あの」
「ああ済まないな。話に割り込んでしまって」
「いえ」
キラはそれは気にはしていなかった。だが気にかかることが一つあった。
「ブライト大佐は僕に何が言いたかったんでしょうか」
「今の君の立場が昔の俺と似ているということだろうな」
「戦記物で呼んだことがあります」
キラはアムロに言った。
「アムロ中佐も偶然ガンダムに乗ってニュータイプとしての力を発揮したと」
「望んでいたことじゃないけれどな」
「そうだったんですか」
「ああ、けれどな」
アムロはさらに言う。
「けれど俺の、いやホワイトベースの皆の力が当時の連邦軍で必要とされていたのは事実だ」
「ブライト艦長だけじゃなくカイさんやハヤトさん」
「そうさ。あいつ等も凄かったからな」
「それはわかります」
丁度原種やホラー軍団との戦いでそれを見た。だからこそ頷けるものがあった。
「そうか、それでだ」
「はい」
「今の軍にとって君の力は魅力的であると言える」
「そうなんですか。やっぱり」
それを聞いて諦めようとする。だがアムロはここで言った。
「だが君がいれば戦争に勝てるというわけじゃない」
「えっ!?」
驚いて顔を上げるキラにさらに言う。
「プラントとの戦いに限って言えば力は何の意味も持たないだろうしな」
「それじゃあ」
何の意味もないのではないのか、そう言おうとしたキラにアムロはさらに言った。
「けれど俺達は戦わなくちゃいけないんだ。何故だかわかるか?」
「守りたい人がいるから」
「そうだ。わかっていたのか」
「はい、何となくですけれど」
そしてシンのことを言う。
「ザフトのパイロットが僕に言ったんです。家族を守る為に戦うって」
「それも同じさ。守りたい人がいる」
「僕はサイやトールを、皆を守りたいです」
「その想いと力がある」
「想いと力・・・・・・」
「想いがなければ何もやりぬくことは出来ない」
アムロは言う。
「逆に強い想いがあれば自分の居場所を見失うこともない。だから」
続きをキラに言おうとする。しかしここでフレイが格納庫にやって来た。連邦軍の仮の軍服を着ていた。
「キラ、ここにいたのね」
「フレイ」
「もう、探したのよ」
フレイは少しきつい調子で言う。
「整備が終わったらこっちも手伝って」
「こっちって」
「避難民の人達の世話で大忙しなんだから」
「けどアムロ中佐が」
「俺の方は構わないさ」
アムロはにこりと笑って言った。
「続きは次の機会でもいいしな」
「そうなんですか」
「ああ、俺達は軍人だ。だから民間人をまず優先させてくれ」
「わかりました。では失礼します」
「ああ、またな」
キラはフレイに連れられてアークエンジェルの食堂まで来た。そこには
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