第百十話 宇宙に降る星
[18/21]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れは俺の獲物だあっ!」
イザークはシンに言い返す。今度はデュエルが突進してきたのだ。
「ストライク!今度こそ!」
ビームサーベルを振りかざして襲い掛かる。だがキラはその動きを冷静に見ていた。
「これならっ!」
すっと前に出てまずは体当たりを浴びせる。そして蹴りを入れた。
「グハッ!」
コクピットにまでダメージが及んだ。イザークの全身が叩きつけられる。
「イザーク!」
「ウググググ・・・・・・」
イザークは無事だった。だが。
「痛い・・・・・・痛い・・・・・・痛いぃ!」
「どうしたんだ、一体!」
顔に傷を受けていた。それでイザークの動きが止まったのであった。
しかしそれは一瞬だった。すぐにイザークは激昂してキラを見据えた。
「ストライク、許さん!」
キラを撃とうとする。しかしその前に大気圏に降下しようとするシャトルが姿を現わした。
「なっ!」
それを見て攻撃を止めようとする。だがそれは間に合わない。デュエルのビームライフルが避難民達を乗せたライフルに向かう。もうキラにもそれは止められなかった。
「ああ・・・・・・」
これで終わったと思った。あの鶴をくれた少女も何もかも。しかし。そこに思わぬ助っ人が現われた。
「そんなビームなぞ」
「わし等の艦には!」
何とそこにいきなり妙なシルエットの戦艦が姿を現わした。そしてイザークのビームを受け止めたのであった。
「シャトルの側面に突如訳のわからない艦艇が現われました!」
ミリアリアが報告する。
「訳のわからないって」
マリューはその報告を聞いて眉を顰めさせていた。
「ミリィちゃん、もっといい報告が」
「けどあれ、本当に訳がわかりませんよ」
トールも言う。見れば何か得体の知れない戦艦がそこにいた。
「ガハハハハハハハハハハ!」
「真打ち登場よ!」
「この声ってまさか」
グランガランに入っていたカナンが言う。
「多分連中だな」
それにラッセが応える。
「何かいつも通り派手な登場だが」
ナンガも。
「だがどういう風の吹き回しなんだ?連中がこんなところで出て来るなんて」
「しかもあの戦艦、本当に変だよ」
勇もヒメも言った。そこには実に奇妙な艦艇がいたのであった。
「武器を持たぬ者の為に我が身を楯とする。その自己犠牲こそが」
そしてまたあの声が聴こえてきた。
「美しい・・・・・・」
「やっぱり」
「何かいきなり出て来たな、おい」
レミーとキリーがそれを見て呟いた。
「マドモアゼル=レミー、まずは再会の祝杯を」
「それはいいけれど一体どういう風の吹き回しよ」
「ドクーガはもうなくなった筈だろ」
真吾も彼等に突っ込みを入れてきた。
「それでまたどうしてこんなところに」
「ハハハ、あれから御主等の戦いを見ていてな」
「わし等もそれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ