第百十話 宇宙に降る星
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ったのであった。
「クッ!」
「アークエンジェル、敵機は退けた!」
ムウはバスターを退けたのを確認してから通信を入れる。
「今から帰投する!」
「有り難うございます、大尉ですが」
「どうした!?」
「ヤマト少尉がまだ」
「坊主、まだ戦っているのか」
だがもうムウは戻ることは出来なかった。大気圏でのこれ以上の戦闘はメビウスでは不可能であったのだ。止むを得なく帰艦した。その間もキラは戦っていた。
「アスラン!シン!」
ニコルがそのキラと戦うアスランとシンに通信を入れる。
「もう戻らないと!」
「わかった!シン!」
アスランはそれに頷き下がろうとする。その時シンにも声をかける。
「これ以上の戦闘は無意味だ!下がるぞ!」
「まだだ!」
だが頭に血が上ったシンはそれに従おうとしない。
「インパルスは大気圏でもやれる!この程度で!」
「しかし!」
「ストライク!ここで消してやる!」
派手にライフルを乱射する。キラは重力に苦しみながらもそれをかわす。
「こんなもので!」
「クッ、また俺の攻撃を!」
「シン、いい加減にしろ!」
「俺に命令するな!」
シンの目が真っ赤に光っているように見えた。
「俺はこいつを殺す!そう決めたんだ!」
「それは何時でもできる!」
「今だ!今やってやる!」
「まだそんなことを!」
「シン、本当に下がらないと!」
「地球で会う!それでいいだろう!」
「駄目だ、完全に頭に血が上っている」
こうなってはもうお手上げだった。アスランもニコルも諦めるしかなかった。
「隊長」
「わかってるわ、こうなっては仕方ありません」
タリアが二人に応えた。
「シン、、地球でね」
「ストライクーーーーーーーーーーーッ!」
もうタリアの言葉は耳に入っていなかった。タリアといえどお手上げだった。
「こんなに逆上するなんて」
「ふふふ、いいではないか」
しかしクルーゼはそんなシンを咎めるどころか庇うようにこう言った。
「彼らしいといえば彼らしい」
「ですが」
「ああでなくてはな。新たなガンダムのパイロットに相応しくない」
「あれのですか」
「そうだ、少なくとも一人は決まったな」
クルーゼは阿修羅の様にキラのストライクと戦うシンを見ながらほくそ笑んでいた。
「彼は。まずはデスティニーだ」
「デスティニーに」
「面白い話になるぞ、ザフトのエースとしてな」
「だといいのですが」
タリアはシンの戦う姿に何か恐怖さえ感じていた。そこには怒りと憎しみだけがあった。彼がそこに飲み込まれるのではないかと危惧を覚えたのであった。
最早戦いはキラとシンの戦いのみになっていた。だがそこにもう一機やって来た。
「あれは・・・・・・デュエル!」
「イザーク、手を出すな!」
「やかましい!そ
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