第百十話 宇宙に降る星
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。母を奪われたあの惨劇のことが。
「俺は二度とあんなことはさせない!だからこいつを!」
「クッ・・・・・・」
「だから死ねストライク!」
シンはビームサーベルでストライクを両断しようとする。
「俺の家族の為に!」
「僕だって!」
キラも敗れるわけにはいかない。そのビームサーベルを己のビームサーベルで受け止める。
「ここで死ぬわけにはいかない!」
「俺の受け売りか!」
「違う!皆の為だ!」
キラは言う。
「皆を守る為に僕は戦うんだ!だからここでやられるわけには!」
「黙れよ、そんな戯言!」
シンはまた攻撃を仕掛けてきた。
「御前等のせいで戦争になったんだ!それでよくそんなことが言えるな!」
「僕だって戦いたくなかったんだ!」
「キラ・・・・・・」
「けれど・・・・・・仕方ないだろう!」
キラの言葉に動きを止めるアスラン。だがシンはまだ攻撃を続ける。
「仕方ないだと!そのせいでどれだけの人が死んだんだ!」
遮二無二ビームサーベルを振り回してきた。
「その償い、させてもらう!」
「僕がやったんじゃない!」
「御前がやらなかったとしっても御前達がやった!」
シンの心の中に怒りが満ちていく。
「その怨み、貴様等に殺された人達の怨み、思い知れ!」
そしてアスランに声をかけた。
「アスラン!」
「あ、ああ!」
「フォローしろ!イージスだったらいける筈だ!」
「いいのか?」
「どんな攻撃でもかわしてみせる!だからいい!」
「わかった、それじゃあやるぞ!」
「アスラン!」
イージスはスキュラに変形した。そして巨大なビーム砲を放つ。
「キラ、恨むな!」
「クッ!」
「これで最後だストライク!」
シンはスキュラが来ても構わずストライクに攻撃を浴びせてくる。
「死ね!ナチュラルを守れなくて!」
「守れない・・・・・・」
その言葉にキラは何かを感じた。
「いや、僕は守る!」
その時彼の中で何かが変わった。
「僕は守ってみせる!その為にも!」
「ヌウッ!」
「ここで死ぬわけにはいかないんだ!」
「シン、よけろ!」
「わかってる!」
アスランの言葉に応えて後ろに下がる。それは一瞬のことであり彼でなくてはかわせない筈であった。だが。彼もまたかわしていたのであった。
「何っ!」
「何だとっ!」
シンもアスランも同時に驚きの声をあげていた。
「まさかスキュラをかわしたというのか」
「どういうことだ、俺の攻撃をかわすなんて」
「言った筈だよ、僕はこんなところで死ぬわけにはいかないんだ!」
キラはまた言う。
「だから!生きてやる!」
「ほざけ!貴様がいるだけで俺達は!」
攻撃がかわされて闘志を弱めるシンではなかった。むしろそれは危険なレベルにまで高まっていた。
「家族を脅かされ
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