第百十話 宇宙に降る星
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い」
イザークは側を通り過ぎるシャトルを横目で見て言った。
「俺が相手にするのは武器を持った敵だけだ。民間人なぞどうでもいい」
彼は少なくとも民間人に銃を向けるような男ではなかった。むしろ軍律には極めて厳しい。だから策を警戒はしたが彼等を行かせたのであった。今のところは。
「両方共来たな」
ヘンケンはラーディッシュの艦橋で両軍の動きを見ていた。
「こちらは防戦でいくぞ、いいな」
「防戦ですか」
「そうだ、六分持てばいいだけだからな」
モニターから問うてきたナタルに答える。
「それでいいな」
「はい、それでは」
「敵が射程内に入りました」
すぐに報告が入る。
「よし!」
ヘンケンはすぐに動いた。
「主砲、撃てーーーーーーーーーーっ!」
まずはラーディッシュの主砲がネオ=ジオンのモビルスーツ隊を撃った。それが戦闘開始の合図となった。三つの軍が地球を下にして戦いに入った。
「ストライクゥゥゥゥゥーーーーーーーッ!」
イザークがいきなり突出する。
「何処だ、何処にいる!」
「おいイザーク、あまり前に出過ぎるなよ!」
「五月蝿い!今は敵を倒すだけだ!」
ディアッカの言葉よりも敵を探す。その前にはシローがいた。
「こいつ!」
「どけっ、ナチュラル!」
シローに対して剣を振り下ろす。だがそれは受け止められてしまった。
「ぬぅあにいーーーーーーーーっ!」
「クッ、何て速さだ!」
シローはそれを受け止めてから言った。
「これがコーディネイターの捌きか!」
「どけっ!貴様に用はない!」
イザークはもう一撃放ってシローを退けようとする。だが彼もそうはいかない。
「やらせるか!」
彼もビームサーベルを振るう。それでイザークの相手をする。
「ナチュラルだってな、同じ人間なんだよ!」
「何だと!」
「人間なら大差ない!それを見せてやる!」
「ぬううううううーーーーーーーーーーっ!」
イザークとシローが斬り合う。その間ジュドー達はネオ=ジオンの主力と対していた。
「来るっ!」
プルは直感でそれを悟った。すぐにキュベレイを翻えさせる。
それでメガ粒子砲をかわした。直感でそれを避けていた。
「クッ、素早い!」
「いや、素早いのではない」
グレミーは後方で悔しがるエンドラ級の艦長に対して言った。
「事前にわかっているのだ」
「事前に。では」
「そうだ、こちらにはニュータイプが多く来ているな。感じる」
グレミーもまた彼等を感じていたのだ。
「こちらも強化人間部隊を前に出せ、いいな」
「はっ」
「ロンド=ベルのニュータイプは手強い者が揃っている」
彼はこれまでの戦闘でそれを嫌になる程わかっていた。
「ならばこちらも」
キュベレイの部隊が前に出る。ジュドー、プル達と彼等の戦いがはじまった。
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