第百九話 暗黒の支配者
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してその剣と爪で目の前の敵をことごとく切り裂いていく。その姿はまさに鬼神であった。
「ハイネル兄さん!」
「リヒテル!」
健一と一矢は二人に対して叫ぶ。
「兄さんの心!」
「御前の覚悟、確かに受け取ったぞ!」
「竜崎一矢、余は」
「馬鹿野郎!」
何か言おうとするリヒテルに言う。
「ここまで来て御前達をむざむざ死なせはしない!」
「竜崎・・・・・・」
「ハイネル兄さん。俺達の敵は一つ。あの暗黒ホラー軍団だ!」
「健一」
ハイネルは健一のその声に確信した。
「どうやら余の進む道は御前と重なったようだ」
「そうと決まれば話は早い!」
万丈が言う。
「よし、行くぞ皆!」
「地球の、いや宇宙の平和の為にも奴等を絶対に許してはいけない!」
一矢と健一も再び。
「地球とバーム、そして全ての星々の平和の為に」
サンシローとピートが前に出た。他の大空魔竜隊のメンバーも。
「行くぞ皆!ここで暗黒ホラー軍団と決着をつける!」
「ロンド=ベル総攻撃!」
大文字のこの戦いでの最後の指示が飛んだ。
「オービットを守り、暗黒ホラー軍団を撃破せよ!」
「了解!」
「ここまで来たらもう何もねえ!やってやるぜ!」
ダンクーガが断空砲を放つ。それが総攻撃の合図であった。
「これだけ数が多いとかえってやるやすいぜ!」
ムウのメビウスが数個に分かれた。
「これで纏めて撃墜してやるぜ!」
そしてそれがそれぞれの敵を狙う。メビウスの周りにいる敵を全て倒していく。
「いっけえ、サイフラァーーーーーッシュ!」
マサキのサイバスターもそこにいた。その緑の光で周りの敵を炎に変えていく。
「数が多くてもな、勝てるわけじゃねえんだよ!」
「うんうん、タマにはいいこと言うニャ」
「全くだぜ」
「ちぇっ、俺って活躍しても褒められないんだな」
「そんなことないよ、マサキ」
急に目の前にシモーヌのザインが現われた。姿を消していたようであった。
「あんたの力、頼りにしてるからね」
「おだてたって俺は未成年だから酒は出ないぜ」
「あれっ、ばれてるみたいだね」
「どうせならベッキーにでも言いな、後でな」
「じゃあそうさせてもらうわ」
ベッキーはその後ろで派手に砲撃を続けていた。最早数があまりにも多く単に砲撃するだけで敵を薙ぎ倒している状況であった。
「よし、今だ!」
派手な総攻撃から数分。遂に敵の数の底が見えてきた。それを見た大空魔竜隊が動いた。
「今だ皆!」
「ああ!」
サンシローにリーが応える。
「丁度今四隻集まっていますし」
「纏めて始末してやるぜ!」
ブンタとヤマガタケもそれに続く。
「正面は任せましたよサンシローさん!」
「わかった!」
ブンタに応える。
「俺は上に!」
「そして俺は左だ!」
リーとヤ
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