第百七話 原種の胎動
[3/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えた。
「それがどうしてかはわかりませんが」
「はあ」
「それはそれで好都合ですし。そういうわけで」
「ホラー軍団との決戦ですか」
「何時彼等が来るかわかりません。御注意下さい」
「わかりました」
こうしてロンド=ベルは警戒態勢に入った。キラの件は終わり彼はアークエンジェルに戻っていた。そこでカズイ達に声をかけられた。
「キラ、大丈夫か!」
「皆・・・・・・」
四人がキラの下へ駆け寄ってくる。そして彼を囲んだ。
「何て言われたの?」
「トイレ掃除一週かとか?」
「おう、それいいね!」
ミリアリアとサイの言葉をたまたま聞いたムウが言った。
「やってもらおうかな」
「げっつ、藪蛇」
「まあいいじゃないか」
サイがここで言った。
「もうすぐ俺達も艦を降りるし大したことないさ」
「後さ、俺御前とあの子の話聞いたよ」
カズイが言った。
「えっ」
「あのイージスってのに乗ってるの友達なんだってな」
トールも。
「うん・・・・・・」
もう隠すことは出来なかった。こくりと頷く。
「正直言うと少し心配だったんだ」
「サイ・・・・・・」
「でもよかったよ。御前ちゃんと帰ってきたもんな」
「また一緒にな。友達同士」
「うん」
今度は明るい顔で頷いた。キラには友人達がいた。だから彼等に包まれる場もあったのであった。これは彼にとって幸いであった。
「あとヘリオポリスの民間人だけどな」
「どうなるの?」
キラはトールに尋ねた。
「地球に行くことになったよ。日本にね」
「日本かあ」
「!?どうしたんだ?」
「地球に行っても戦争はあるしさ」
キラは悲しそうな顔でこう述べた。
「それに日本は今」
「あの長官のことか」
カズイが言った。彼等も三輪のことは聞いていた。三輪はあまりにも有名になり過ぎていた。
「相当過激な人なんだろ?スペースノイドを差別しているし」
「そうらしいな、ティターンズに入らなかったのが不思議な程だって」
サイもそれは知っていた。
「そんな人のところに行くのは」
「大丈夫じゃない?日本には岡長官や大塚長官もいるし」
ミリアリアも話に入って来た。
「三輪長官だって好き勝手出来ないわよ」
「どうかな、あんな横暴な人だし」
それでもカズイはまだ不安であった。
「越権行為だってしょっちゅうなんだろ?この前だってザフトがいる街に無差別攻撃を仕掛けようとしてイゴール長官に止められたっていうし」
「少なくとも民間人を大事にする人じゃないよな」
「そうだね」
「けどこのままオービットにいるわけにもいかないしな」
トールが述べた。26
「やっぱり何処かに。な」
「それで日本に」
「仕方ないさ」
そんな話をしていた。するとそこにフレイがやって来た。そしてキラの側まで来た。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ