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魔法少女リリカルなのは〜転生者の誓い〜
第十話・復帰する転生者
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え?

と突然の事態に俺は困惑する。

なぜすずかちゃんは急に謝ってきたのだろうか?

そんな俺の思いをよそにすずかちゃんの言葉は続く


「私がみずなさんを家に誘ったから…」


どうやら俺の怪我が自分の所為だと思っているらしい。

というか誘ってきたのはなのはだった気がするが

そこを指摘するのはなのはを責めているのと同義だろう。

なのでもう一度同じ言葉を言う事にする


「大丈夫だよ」


それでも不満があるのかすずかちゃんは「でも…」と言葉を続けようとする。

だが、俺はその言葉を遮る。

なぜなら


「それに転んだのは俺の所為なんだからさ…」


世間一般、周りの人には俺は転んで腕を切断したことになっている。

シナリオ的には転んだ拍子に持ってきていた木刀が運悪く腕に刺さったと言うものだ。

なんとなく前世の死因を思い出したのは言うまでもない。


「そうですか…」


そんな俺の言葉にすずかちゃんはそれ以上謝る事はなく


「もうっ!みずなさんが気にしてないのにアンタが落ち込んでじゃないわよ!」


というフォローのおかげで、すずかちゃんはなんとか笑顔を取り戻してくれた。

まあ、そんなことやっていたら


「あの…」

「ん?」

「なに、なのは?」

「なのはちゃん?」


なのはが教室の壁に掛けられた時計を指差し、


「そろそろ帰ろう?」


そう提案する。

みると思っていたより時間が経っていたらしい。

ホームルームから随分と時計の針が進んでいた。

それに、辺りを見回すと既に教室には俺達以外に誰もいなかった。

そのため


「そうだな、帰るか…」

「うん、帰ろうっか」

「そうね、帰りましょ」


俺、すずかちゃん、アリサちゃんと全員同時になのはの提案に賛成。

既に傾き始めた太陽の光によって薄暗くなってきた教室を後にして

皆で楽しく下校したのだった。

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