第十話・復帰する転生者
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みに下らない思想はさておき
アリサちゃんは俺の質問に対して答えを言ってくれた。
「えっと、いつも私となのはとすずかは一緒に帰っているんですけど…」
「けど?」
「それが今日はホームルームが終わった途端、私とすずかを置いて突然どこかに飛び出して行っちゃて…」
「なるほど…」
とりあえずだが状況は把握できた。
つまり、アリサちゃんにしてみたら友達にいきなり無視されたと思ったのだろう。
確かに、それでは怒って当然かもしれない
それに、無視されてもわざわざ追いかけて来てくれたところを見ると原作通りこの三人は仲良しのようだ。
俺はそんな事を考えながらなのはに注意をしておく。
「なのは、友達は大切にしなきゃ駄目だぞ?」
「ううっ、ごめんなさい」
俺の注意に素直に謝るなのは。
アリサちゃんも先程よりは怒っていないのか
「し、仕方ないわね」
と、どうやら許してくれたようだ。
俺は良かった、と安心した。
なのはの行動の原因が俺にある以上、なのはとアリサちゃん達の仲が悪くなったりしたら
全力で関係の修復に取り組まなければいけない。
少なくとも、これ以上俺の所為でなのはに悲しい思いはさせたくない。
「それよりも…みずなさん?」
「ん?」
なのはとアリサちゃんが仲直りしたところで
今までフォロー役に回っていたすずかちゃんが俺に話しかけてきた。
「その…、お体はもう大丈夫なんですか?」
ああ、そうだ
普通の人からすれば確実におかしな俺の回復速度
現に
「あっ!みずなさん大丈夫なんですか!?」
アリサちゃんも俺の事を心配してくれている。
なのでとりあえず笑顔で答えを返す。
「大丈夫だよ。…心配してくれてありがとう」
その言葉にすずかちゃんとアリサちゃんは文字通り
ほっと一息ついていた。
それからアリサちゃんが再びなのはに文句を言っていた。
曰く
「なのは、みずなさん学校来てたならそう言いなさいよね」
だそうだ。
そして、それに対して
「にゃはは、ごめんね」
笑顔で再度謝るなのは。
今回の文句は俺の事を教えてくれなかった事についての文句らしい。
さらに
「そうだよなのはちゃん教えてくれても良かったのに…」
今回はすずかちゃんも文句を言っていた。
どうやら二人とも俺の事を心配してくれていたらしい
「それに…」
突然、なのはと話していたすずかちゃんがこちらを向いて言葉を紡いできた。
「ごめんなさいっ!」
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