第20話 沈む心、甦る決意
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ムスさんがいたんです」
「それが、あの姿って事?」
ユーノの説明に、忍が正座を続けているシャムスに視線を送る。今のシャムスも元の彼女からしたら大きくなったと言える。
それを首を振ってユーノが否定した。
「いいえ、確かに今でも姿かたちが変わってはいますがそれは後でお話しします。
その時のシャムスさんは純粋にジュエルシードの影響のみを受けて、森の木々を超えるほどの大きさになっていたんです
幸い今までの暴走体とは違って大人しかったためすぐにジュエルシードの封印作業に入ろうとしたんですが」
「…………あいつが、来た」
唐突に、ユーノの説明を遮って純吾が言う。
説明を聞いていた面々は、純吾が突然割って入ったことにも、また声が普段聞いた事のない、とても苦しげなものだった事に驚き、彼に視線を向ける。そのまま次の言葉を待つが先程の言葉は意識しないで洩らした呟きだったのか、純吾は口を再び開こうとはしない。
その様子に慌てたようになのはが言葉を続けた。
「えっと、私が封印に入ろうとしたらいきなりシャムスに向かって雷が当たったの。それでビックリして雷がやってきた所を見たんだけど」
「そこに、僕とは違う魔導師がいたんです。なのはと同じくらいの女の子でしたが、魔法の腕は僕から見ても相当なものでした。」
「その女の子って前言ってたえっと…じくうかんりきょくって所の?」
“違う魔導師”という言葉にいち早く気が付いたすずかが質問をした。時空管理局から人が来たのであれば、彼女の親友がこれ以上危ない事をする必要はないし、それに純吾の元いた世界がどこにあるのかの目途も立つ。
「いいえ、彼女は間違いなく違います。彼女はシャムスさんをかばった純吾となのはを無力化して、かなり強引な封印魔法でシャムスさんからジュエルシードを引き抜いたんです。
警察の役割を兼ねている時空管理局は、絶対にそんな事はしません」
ユーノの言葉に、恭也がピクリと片眉をあげた。
「おい、無力化っていうのは」
「……そうです。なのはさんを気絶させたのは、その女の子です。手加減されていたでしょうが、彼女はぼく達に向かって魔法で攻撃をしてきました」
恭也がはぁ、と嘆息しながら頭痛を抑え込もうとしているかのように額に手を当て、アリサとすずかが大きく息をのんむ。ユーノの言った事は余りにも予想外の、それも悪い方に予想を裏切るような内容だった。
「……続きをお願いできるかしら?」
眉をしかめた忍が続きを促す。
「分かりました。
シャムスさんからジュエルシードを抜き取った後ですが、その女の子はそのまますぐにどこかへ行ってしまいました。残された僕たちですが、なのはさんとシャムスさんの治療にあたりました。幸いな
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