二十話・前編
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少年は先知れぬ道を歩いていきます。
知らぬ場所知らぬ世界知らぬ人。
少年にとって歩くそこは生まれた場所とは違う世界です。
少年は見知った場所を去り、もう戻ることは出来ません。与えられた希望を背負い前に向かいます。
もう止まることは出来ません。止まるわけにはいかないのです。
辛くても寂しくても、かつて与えられ背負った希望に押され先知れぬ暗い道を歩きます。
その先に光が見えずとも闇に向かって歩くしかないのです。
動き出した足はもう止められない。
少年は道の先に光を見つけました。
先見えぬ暗い先に見えた光に少年は喜びました。
これで終わりだと、あそこまで行ければ抜けられるのだと。
喜びの余り少年は走りました。
先の見えない道で光だけを目印に走りました。
走ってしまいました。
気をつけていたはずの一切を忘れて……
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