第23話
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襲っているのですの。」
「能力をそんな事に使うなんて・・・・」
佐天はこの学園都市の能力に憧れてこの学園都市に入ってきた。
能力に人一倍憧れを持っている佐天にとってショックな事なのだろう。
「風紀委員は何か対策をしているのか?」
「とりあえず、時間が許す限りは裏路地などカメラの死角となっている所を見まわるようにしています。
ですが、被害報告は減るどころか増える一方で・・・・」
「ですので、佐天さんなどの無能力者にこうやって注意を呼び掛けているのですの。」
「確かに無能力者の私が襲われたら大変だしね。」
以前の佐天なら白井の言葉に苛立ちを覚えていたのだろうが、幻想御手の一件で吹っ切れたらしく自分が無能力者であることを受け入れている。
「くれぐれも裏路地などには入らない様にする事、もし能力者が襲ってきたらすぐに連絡を入れてください。」
「なぁ、一つ聞きたい事がある。」
「なんですの?」
「能力者達はどうやって無能力者と能力者を判断しているんだ。」
「どういうことですか?」
佐天や初春は麻生が言っている事が分からないようだ。
麻生は説明を続ける。
「仮に美琴が制服を着ているのではなく、私服を着ていると考えてくれ。
制服なら常盤台ということが分かるから、無能力者でないことがすぐに分かる。
だが、今は夏休み。
制服を着ている人など少なく私服の学生が多くなるはずだ。
さっき言ったように美琴が私服で歩いていて、能力者が美琴を無能力者だと勘違いして襲いだす。
すると、どうなると思う?」
「あっ!」
初春は麻生が言いたい事が分かったようで白井もそこに気付いたようだ。
佐天だけは分かっていないので麻生は分かりやすく説明する。
「もし無能力者だと思って襲いだしても、その対象者が自分より能力が上だったら返り討ちに会う筈だ。
だが、さっきの二人の説明を聞いた時そう言った失敗をした報告は入っていないようだった。
つまり敵は何らかの方法で能力者と無能力者を判断している筈だ。」
麻生の推測に白井と初春は頷きながら納得している。
「そこまで考えが及びませんでしたの。
犯人がどうやって能力者と無能力者を判断しているか、それについても調べないと駄目ですわね。」
「凄いです、麻生さん!!
さっきの説明を聞いただけでこれだけの名推理をするなんて!!」
「さすがにどうやって判断しているまでは分からないがな。」
「いえ、麻生さんのおかげで少しだけ活路が見えてきました。
判断方法を知る事が出来れば捜査の効率が上がりますわ。
貴重な意見をありが
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